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次の日、カフェを臨時休業にして、智は朝から雅紀に寄り添った。
雅紀はいつも起きる時間と同じ時間ぐらいに起きた。
「ん…ん？」
辺りを見回している。
「まーちゃん、おはよう。昨日ね、翔くんとこ泊まったの」
雅紀に声を掛けながら、コールボタンを押す。
「雅紀、おはよう〜」
隣接した家にいた櫻井がすぐに来て、聴診をした。
「うん、顔色いいね。朝ご飯食べれる？」
「ん…すこし…」
智がタッパーにリゾットを作ってきていた。
色んな野菜をピューレ状にしたものと一緒にご飯を煮たもので、雅紀が大好きなメニューだ。
「あ、リゾットだ。いい匂い」
智がタッパーを開けると雅紀は笑顔になった。
「おいしい」
昨晩、血の気を完全に失い、口から血を吐いていた雅紀が笑顔で食べてくれている。
その現実に、智は涙を堪えられなかった。
「えっ？えっ？？」
戸惑う雅紀。
「もー、だって、昨日ホント気が動転しちゃってさ。夜も眠れなかったよ、俺。まーちゃんが食べれると思わなかったから本当に嬉しくて…」
雅紀は照れたように笑った後、智に「ごめんね」と言った。
「俺も昨日は怖かった…」
ポツンと呟いた雅紀は自分の手を見つめていた。
「雅紀、今日、肺の写真撮って、その後気管支の検査してもいいか？」
沈黙が流れる
「ここでする？」
雅紀の目が不安で揺れている。
「うん、ここで。俺と潤とでやる予定だよ」
そう答えると、雅紀は「やる」と言ってくれた。
「よし。頑張ろうな」
肩を抱き寄せると雅紀はふふっと笑った。
「翔ちゃんだと安心する」
雅紀の言葉で、松本が言っていたことを思い出す。
「んふ。ホントだねー」
のんびり答える智くん。
「櫻井、がんばりまーす！」
櫻井は、おどけてみせた。
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いずみ(プロフ) - るんるんさん» 初コメントめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます！楽しみにして頂けて幸せです。これからもよろしくお願いします。 (2020年4月13日 16時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん(プロフ) - この後どうなるんだろ…って毎日ドキドキしてます！これからも応援してます！ (2020年4月13日 11時) (レス) id: 5f4c3622e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年4月4日 1時
