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検査を終えて、2ヶ月が経とうとしていた。
智がお風呂から出ると、雅紀がソファにクッションを積んで足を乗せていた。
「どした？」
「なんかむくんじゃって辛いから、足高くしてみたの」
カフェで立ってるからかなあ…
「マッサージしようか、まーちゃん」
ボディクリームを手に取り、雅紀の足を揉む。
「気持ちいい…」
雅紀は目を細めた。
「さとくん」
「んー？」
「昨日ね、夜、苦しくて目が覚めたんだ」
え？
「起きたらすごいドキドキしてて。でもちょっとで治まったんだけどね」
やはり、心臓に何か異常があるのだろうか…
マッサージをしながら、不安が頭をよぎる
「さとくんもそういうことある？」
顔を上げると雅紀のつぶらな瞳が揺れていた。
「うん、たまにあるよ。走ってる夢とかみたりするとね。まーちゃんもそんな夢見てたんじゃない？」
「んー、覚えてないなあ〜」
「きっと、そうだよ。大丈夫大丈夫」
マッサージをする手に思いを込める
体を気にしすぎて、ストレスから体調不良になることは避けたい
「明日、翔くんに来てもらう？」
「んーん…今度で大丈夫」
雅紀の返事に、緊急性は高くないと智は判断した。
でも、それから2日後、また雅紀は息苦しくて目を覚ました。
起き上がっても息が上がっている。
なんでだろう…
自分の呼吸音だけが静かな夜に響く
窓からは綺麗な星空が見えた。
しばらく壁にもたれていると呼吸が整ってきた。
また何か夢見てたのかな…でも覚えてないや…
次の日は、クリニックへの定期受診の日だった。
家から程近い距離のクリニックまで、歩ける日は歩いて行く。
「翔ちゃんとこ行ってくる！」
「うん。いってらっしゃい」
時間は15時過ぎ。気温もちょうどよく、草花のいい香りがした。
「雅紀〜」
診察室から櫻井の声が聞こえたら、中に入る。
「どう？変わったことない？」
「最近ね、夜寝てると息が上がって目が覚めることがあった。でも、起き上がってると良くなるんだ。あとね、この前、足がむくんで辛かった…」
雅紀の目を見て、話を聞く櫻井の表情は穏やかなまま変わらない。
「そっか。それはちょっとしんどかったね。寝不足にはなってない？」
「んー、今はまだ大丈夫」
「了解。じゃあ、診察するね」
櫻井は服の下から、聴診器を滑り込ませる。
トクットクッ…
集中して何回か聞いても異常音は聞こえない
背中から聴診器を当てても何もない
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いずみ(プロフ) - るんるんさん» 初コメントめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます！楽しみにして頂けて幸せです。これからもよろしくお願いします。 (2020年4月13日 16時) (
レス) id: 3797474e34 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん(プロフ) - この後どうなるんだろ…って毎日ドキドキしてます！これからも応援してます！ (2020年4月13日 11時) (レス) id: 5f4c3622e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年4月4日 1時
