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次の日には、早速私服警官が松潤の病室を訪れ、指紋を採取した。
数日かけて、松潤の指紋と未解決事件現場から採取された指紋と照合したが、どれも一致しなかった。
「彼が何か事件を起こした可能性は低いです。きっと、精神病患者の虚言でしょう」
警察官の言葉に引っかかる所があったが、とりあえず松潤はやっていないと証明された。
それが分かっただけでも本当に安心した。
「でも、どうして潤くんは、あんなこと大野さんに話したんでしょうね」
そう、その点だけが気がかりだ。
「俺はさ、松潤、誰かに騙されたんじゃねーかと思ってんだよ。お前がやったんだって、誰かに言われたんじゃねーかな。それで、松潤はそれを信じ込んだ、というよりは、その人を責められずに、自分が罪を負うことにした…」
警察に身代わり出頭でもすれば犯罪になる…
ーならば、命を絶とう、と。
「松潤、優しいじゃない？」
俺は、今すぐ、松潤を思いきり抱きしめてあげたかった。
全ての責任を自身で抱え込んだ末の薬の過剰摂取…
どんなに苦しかっただろうか…そして今も、どんなに辛いだろう…
「ごめん、俺、しんどい…」
相葉ちゃんが松潤を慮って、泣き出した。
「なんで優しい人がこんなに辛い思いしないといけないんだよ…。可哀想っていう言葉じゃ片付けられないよ…」
自分もやるせなくて涙が出そうになる。
「潤くんは、自分を犠牲にできる人なんだね。潤くんは弱くない、強い人だ…」
俺よりよっぽど…
ニノは唇を噛みながらそう言った。
「大ちゃん、松潤を助けてあげて！お願い！」
相葉ちゃんは智くんの手を握りながら縋った。
「ああ。俺も、助けたい。なんとしても助けるよ」
そう言い切る智くんも強いよ。やっぱり貴方はすごいよ…
「大野は芯がある。飄々としているけれど、熱い子だ」
喜多川院長の言葉が思い出された。
自分にできることはなんでもしよう
新たな誓いを胸に、松潤の部屋に向かう。
松潤に拒絶される可能性はあったが、どんなに拒絶されてももう逃げない。
食事が思うようにとれなくなった松潤は、入院以降体重が10キロ以上落ちた。
そうだ、前に見ていた雑誌を見せれば何か食べたいと言ってくれるかもしれない
ベッドの背を上げて、もたれかかる松潤に写真がわかるように見せた。
「松潤、食べたいのない？俺もお腹空いたし、今から買ってくるよ！」
全く反応がない。
完全に心を閉ざしてしまったのか…
この様子を見た智くんは、語るように話しだした。
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いずみ(プロフ) - meiさん» 初コメント下さり、ありがとうございます！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年2月7日 16時) (
レス) id: 9c1572c021 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 感想書かせていただきます！！ほんとに心が暖かくなる作品だなーと思います！！これから主人公がどうなるのかなーとワクワクしながら更新待っています！楽しみです！頑張ってください！！ (2020年2月7日 14時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年1月24日 14時
