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「死にたい…死んで…お詫びしたい…でも、弱いから死ねない…もう…嫌だ」
「そんなこと言うなよ…」
ニノが諦めたように小さくつぶやいた。
「ニノ」
相葉ちゃんが強い目でニノを制した。
「ちょっと、ごめん」
ニノは病室を出て行ってしまった。
俺はそう言えなかっただけで、ニノと全く同じ気持ちだった。
「うん、そっかあ。でもね、松潤。死にたくても死のうとしないだけで、松潤は十分強いと思うよ」
智くんは彼を否定しなかった。
彼の気持ちを受け入れ、包み込むように対応していた。
精神科って大変だ…
自分は智くんのように対応できるだろうか
「そんな強さいらない…死にたい」
それだけ言うと、またふっと意識を失い、こうくんになった。
「あ！みんないるのー？こーくんとこ、来たのー？」
ケラケラと笑い、俺らを見つけて嬉しそうだ。
ついさっきまでの松潤と変わりすぎてついていけない。
「ニノいないのー？」
「ニノはねー…、お仕事！」
相葉ちゃんのぎこちない返事にも、松潤は全く疑問を抱いていない様子だった。
「こーくん、俺らといて楽しい？」
思わず、聞いてしまった。
「うん！こーくん、ずっとみんなといたい…」
さっきの松潤の答えと真逆だ…
本当はずっといたいのだろうか？
だとしたら、彼が死にたい理由の１つは、俺らに迷惑かけたくないから…なのか？
「こーくん、ずっと一緒にいようね〜。今度、何しよっか？」
相葉ちゃんが松潤の手を握って、聞く。
「うんとねー、お外行きたい」
みんなとね、行きたい
これはこーくんの気持ちだけじゃない、松潤の心の底にもあると思いたい
「こーくん、お熱測ろう」
智くんが熱を測ると39度近い。
確かに今の松潤は、こーくんで幼いが、身体は大人。大人で39度は辛い筈だ。それに、身体が悪いわけじゃない、精神的なものからくる熱だ。
「下げた方がいいな」
智くんにそう言うと、智くんも同じ考えだったらしく、坐薬を入れることになった。
「こーくん、横向くよー。薬入れるからね〜」
相葉ちゃんはやんわりと松潤を固定した。
「ん…ふぇ…」
智くんは間髪入れずにさっと挿入した。
「こーくん、すごい！えらいえらい！」
相葉ちゃんは、本当に子供に接するように、松潤の目に浮かんだ涙をそっと指で拭いながら、頭を撫でた。
相葉ちゃんの凄いところはこの臨機応変さだ。
相手の目線に自然と合わせて、看護することができる。
俺は戸惑ってしまうから、相葉ちゃんがいてくれると助かるのだ。
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いずみ(プロフ) - meiさん» 初コメント下さり、ありがとうございます！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年2月7日 16時) (
レス) id: 9c1572c021 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 感想書かせていただきます！！ほんとに心が暖かくなる作品だなーと思います！！これから主人公がどうなるのかなーとワクワクしながら更新待っています！楽しみです！頑張ってください！！ (2020年2月7日 14時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年1月24日 14時
