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この頃の松潤は鬱状態ということもあり、自分に対して自信を喪失していた。
その為、自分を受け入れてもらえないのではないかと不安になり、呼吸が早くなり体が震え出した。
「おっと。大丈夫だよ、松潤。ゆーっくり深呼吸しよう。俺の目、見て。俺に合わせて、吸って〜、吐いて〜」
智くんは少し大きめの声で語りかけ、彼の肩に手を置き、深呼吸を始めた。
俺もニノも医者だけど、精神科の患者とはあまり接点がなくて、思わず智くんのやり方を見て治療法を考えてしまった。
でも、相葉ちゃんは違った。咄嗟に、松潤の後ろに周って肩を抱き、智くんの呼吸に合わせて優しく背中を摩った。
「うん、松潤、できてるよー。大丈夫、大丈夫。苦しいのなくなるからねー。」
こういう時、看護師には敵わない。患者を安心させる声かけをしながら、医者が治療しやすいようにしてくれる。
智くんに合わせて一生懸命呼吸を整えてた松潤だけど、苦しさのあまり呻きながら後ろに倒れ込んだ。そんな松潤を相葉ちゃんは優しく受け止めた。
「翔ちゃん、タオルくれる？」
「濡らそうか」
「うん、お願い」
棚にあったタオルを濡らして相葉ちゃんに渡した。
「うんうん、苦しいね。大丈夫だからね。大野先生見ようか」
相葉ちゃんが笑顔でそう言いながら、冷や汗をかく松潤の顔をタオルで拭くと、彼はなんとか目を開き、智くんを見た。
しばらくすると震えが止まり、呼吸も落ち着いた。
「松潤、あのね、櫻井くんと二宮くんはこの病院の医者で相葉くんは看護師なんだ。だから、安心してね」
智くんがそう伝えると、松潤は頷いた。
「松潤って呼んでいいかな」
「俺もそう呼んでいい？」
「みんな、松潤かー。俺は同い年だし、特別な友達になりたいんで、潤くんって呼びます」
「何言ってんだ、ニノは」
ニノの発言で笑いが起きると、彼も少し笑ってくれた。
「俺はね、櫻井くんのことは翔くん、相葉くんのことは相葉ちゃん、二宮くんのことはニノって呼んでるんだ。混乱しないように伝えておくね」
智くんが俺たちの呼び名を松潤に教えると、彼は「翔くん、ニノ、相葉ちゃん」と呼びかけ、「ありがとう、大野さん」と智くんにお礼を言った。
「いやー、初対面の看護師に松潤が身体預けたの初めて見た、俺。相葉ちゃん、精神科に来てくんねえかな？」
「えー…」
「ダメダメ！絶対ダメ！！俺たち、バディ組んでるようなもんだから！」
松潤の部屋から出て、智くんとそんな会話をしたことを思い出す。
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いずみ(プロフ) - meiさん» 初コメント下さり、ありがとうございます！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年2月7日 16時) (
レス) id: 9c1572c021 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 感想書かせていただきます！！ほんとに心が暖かくなる作品だなーと思います！！これから主人公がどうなるのかなーとワクワクしながら更新待っています！楽しみです！頑張ってください！！ (2020年2月7日 14時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年1月24日 14時
