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この季節？
あっ！そうだ。大野さんと相葉ちゃんの誕生日が近いことや、忘年会なんかも兼ねて、毎年12月の2週目のどこかで食事会をすることになっていたんだった。
日頃の業務に忙殺されて、もうすぐ12月になるというのに、この予定をすっかり忘れていた。
『ありがとう、ニノ。すっかり忘れてた。店も探してくれてありがとう。2週目は今のところ、火曜日以外は行けます』
そう返事をすると、すぐに返信があった。
『そんなことだろうと思いました笑
じゃあ、大野さんと相葉さんにも連絡しておきますね』
ニノはよくいろんなことに気がつくよ。感心する。
『よろしく』
今年は2人にどんなプレゼントを渡そうかな
最近は、必要なものをネットで購入するだけでほとんど買い物に行かないからどんなものがあるのかが分からない。
「増田ー、最近欲しいものあるか？」
「櫻井先生！いきなりどうしたんですか。びっくりした〜」
僕の横の机で、医学書を広げていた後輩の増田に声をかけた。
「何やってんの、珍しく集中して」
「珍しくって、やめてくださいよ。俺はいつも真剣です」
増田は、俺に初めてできた直属の後輩だ。
彼は、研修医の頃から、何かと「櫻井先生、櫻井先生」と頼りにしてくれる可愛い存在だ。
「何読んでんの」
「あ、いや、この患者さん、抗がん剤が効かなくて。別の方法がないか調べていたんです」
「ちょっと、見せて」
自分の聞きたかったことなんて忘れて、増田と治療法について語り合った。
「そうだね。それなら、これを投与してみたら？」
「あ…そうですね！その手がありました。ありがとうございます！」
医師になりたての頃から見ているから、増田も成長したなと思った。
「先生、欲しいものですけど、僕は寝巻きとか欲しいですね。最近は肌触りもいいものが多いみたいで」
そう言われて、自分が増田に聞いていた質問を思い出す。
「ああ、そうなのか。寝巻きか。いいかもな」
「えっ！先生、僕に下さるんですか！？」
増田が目を輝かせて僕を見ている。
「なんでだよ。お前にじゃないよ」
「なんでですか！ひどい」
「じゃあ、代わりに、今度の俺の手術の介助、増田にしてもらおうかな。しっかり勉強しとけよ」
次の俺の手術は、少し難易度の高く、症例も少ないもので、若手には貴重な勉強のチャンスだった。
「えっ、あっ、はい！！ありがとうございます！」
返事をする増田の目は輝いていて、純粋な医学への想いを感じることができ、嬉しくなった。
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いずみ(プロフ) - meiさん» 初コメント下さり、ありがとうございます！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年2月7日 16時) (
レス) id: 9c1572c021 (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 感想書かせていただきます！！ほんとに心が暖かくなる作品だなーと思います！！これから主人公がどうなるのかなーとワクワクしながら更新待っています！楽しみです！頑張ってください！！ (2020年2月7日 14時) (レス) id: fd406e97dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いずみ | 作成日時：2020年1月24日 14時
