存在しても、いいですか？PartⅡ【A3!＊BROTHERSCONFLICT】 (ページ8)

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お話 53 ページ8

｢今日は、撮影の日ですよね。送ってあげますよ。｣

辞める宣言して、3ヶ月後。

まだ、兄弟に言えてない。

だから、撮影の日を言われた。

でも、辞めたんだもん。

仕事行かなくて良いもの。

｢……。辞めたよ。｣

｢え？｣

｢私、仕事辞めたの。｣

なんで？

なんで怒るの？

辛かったんだもん。

こんな、兄弟見たことない。

｢演劇をしてる紫織が好きなのに！！！｣

｢……見損なった。｣

｢この人に憧れてたとか、僕もどうかしてる。｣

｢仕事を中途半端にこなさないでください！社会を舐めては行けません！！｣

見損なった？

こっちのセリフなんだけど。

こんな今日見て、見損なったよ。

私だって、まだまだ若いのよ？

｢社会のマナーがなってませんね。どうして、身についていないんですか？｣

大人になりきれてないの。

甘えたっていいじゃない。

突き放さないで。

｢棗にぃ｣

｢……。1度、俺の家に泊まりな。｣

これが、一回目のお泊まり。

｢演劇してる私の事が好きなの？｣

｢……。俺は、演技をする姿も今の姿の妹がも好きだ。｣

｢棗にぃだけだ。｣

｢あいつらは、馬鹿だ。｣

こんなに可愛い妹を泣かして。

涙でぐちゃぐちゃの顔、俺は、見たことない。

もう見たくない。

そんな思いで、紫織を抱きしめる。