鳥。１２６ ページ25
＊
それからというものいくつか月日が経ち
羽雪ちゃんが高校生活最後の冬休みを満喫していた。
季節は終秋ではなくもう真冬だ。
中目黒の街では、たまにちらほらと粉雪が降る。
街中には様々なイルミネーションが施され
只今クリスマスイブに向けての模様替えでどこのお店も休む暇さえない状態。
そこら中からジングルベルの音楽が流れて
中目黒の街は一気にクリスマスの街へと変わっていった。
『今年も、また冬がきたな』
毎年来る冬なのにどこか懐かしく感じ、その懐かしさを噛み締める。
クリスマスの街に見惚れていると、頭に冷たい感覚がした。
辺りを見てみると、そこはもうほぼ一面真っ白だった。
触るとフワッと溶けてしまう粉雪が、沢山積もっていた。
一歩足を踏み出すだけでキシキシと雪の音がする。
『家に帰ろう。』
きっと臣が待ってる、それに羽雪ちゃんも。
羽雪ちゃん最近勉強勉強で、全然息抜きしてないよね。
たまにはおしゃれなとこ、連れてってあげようかな。
＊
門を開けると、庭の木には鮮やかなイルミネーションが付けられていた。
きっと美愛さんがデコレーションしてくれたのかな。
抜群にセンスがよかった。
『凄い。』
純粋にそう思った。
美愛さんは出会った次の日から全てを完璧にこなす様になった。
なかなか落ちないシミも綺麗さっぱり落としてしまい
料理も一流シェフ並だ。
それに洋服のセンス、小さな気遣いまで
なんでも完璧にこなしていた。
初めは不思議で仕方が無かったが
今ではもはや理想の女性像に変わっていた。
ここまで完璧な女性を、見た事がなかった。
そりゃあ、今市さんも惚れる訳だ。
何度も臣が惚れてしまうんじゃないかと心配になったけど
臣は私以外の女の人は好きになれないらしく
美愛さんも今市さん以外の男の人には興味が無さそうだった。
美愛さんは本当にいい人であり
私の小さな憧れの存在。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 702人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXILETRIBE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れおな(プロフ) - 私はここで待ってますよ！ (2016年3月16日 19時) (
レス) id: 97edbd6df0 (このIDを非表示/違反報告)
エマ@ロス - 移行楽しみです^^ヤンデレSHOPの方も頑張ってください^^^% (2016年2月27日 11時) (レス) id: b9e7d78a19 (このIDを非表示/違反報告)
れおな(プロフ) - すごい偶然ですね・・・単位のつけ忘れはテストでよくあります！しっかり見直さなきゃーと思っても次のときには忘れてるんですよね（泣） (2016年2月5日 18時) (レス) id: 97edbd6df0 (このIDを非表示/違反報告)
HRARTK - 続き気になっています！更新楽しみにしています！ (2016年2月4日 18時) (レス) id: fd51683f7d (このIDを非表示/違反報告)
おのでら なつみ(プロフ) - この続きみたいです！！ (2016年1月21日 19時) (レス) id: 513c25d2a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あひゃこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mari20031/
作成日時：2015年7月29日 10時
