愛の監獄 【ヤンデレ】【太宰治】

救出 ３２ ページ32

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電気のついていない真っ暗な部屋に帰る度、今でも泣きたくなる



Aが居なくなってから、もう４年が経ってしまった





太宰に拐われたまま、Aはずっと帰って来ない





『A…ッ』





家に帰れば必ず全ての部屋を見て回る



Aがどこかで隠れて俺を驚かせようとさせているかもしれない



また呑気に寝ているかもしれない





そんなことはないのに





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「Aちゃん、私



武装探偵社の社員になれたんだ」





『武装探偵社…？』





夕飯を食べながら、彼が発する





最近は彼も私に逃げる気が完全に失せた事に気づき、家の中では好きなように歩き回れるようになった



あの忌まわしい鎖も、今ではどこにいったかわからない





そんなものはもう私達に必要ないから





「そう





だからこれからは家を空ける時間が長くなってしまうけど、待っていてくれ給え」





『そう…ですか…』





武装探偵社とは元々ポートマフィアと対立していた組織で、異能力者が多数いる探偵社





彼はそこに就職し、これからは家を空ける時間が長くなると言う





寂しい、とても





今まで何時でも家にいてくれた彼が明日から毎日家を空ける





また一人で、ここにいなくてはいけない





『頑張って下さい』





「ありがとう



でも私はAちゃんといられる時間が少なくなってしまうから





とても寂しいな」





少しだけ悲しそうに微笑みかける彼に胸が痛む



私も、貴方がいてくれないと





寂しくて死にそう





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まずいスランプ……



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