【明治東亰恋伽】君が笑うから2【菱田春草】

65話 ページ24

＿＿我の姿。誰が描いたんだろうか。

貴方「あの、大観さん、この絵誰が描いたか知ってますか?」

大観「確か、翡翠だった気がする。名前が珍しいから覚えてたんだよ。でも、あいつ1、2年の間に亡くなったよ。何か、妖怪に襲われたとか。」

貴方「え!嘘!!」


困るんですけど。それじゃあ、このモデル自体が何処にあるか分からないじゃん…!!!


大観「僕は、ここらで失礼するよ。」

貴方「え？」

大観「じゃあねー。」


彼は、去っていった。
良く分からない人だったな……。
てか、探さないと…!!


少し探していると、隠し扉があった。
開けてみると、絵のモデルの人が寝かせてあった。
すると、レテが私の体から出てきた。


レテ「我の体だ……。」


レテは、少しの時間眺めて、私に向かって『ありがとう。』と言った。


貴方「ううん、いいんだよ。」

レテ「我は、これからもお前のそばにいる。いつでも呼んでくれ。」


すると、レテは消えていった。
彼女は、一体何者だったんだろう。
首の傷は痛くない。
きっとレテがおさえてくれているのだろうと思うと、私は泣いてしまった。

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