MargueriteBoy♭-第8章-

システム ページ5

人間の順応性は凄いもので1週間もすればこんな辛い日々も慣れてきた


MS「昨日も帰らなかったの？」

現場にきたミンソさんに聞かれる

「‥ユンジさんごめんなさい‥笑」

私が帰らなければ最近は教えてくれるユンジさんまで残ってくれてた

YJ「俺結構寝てたし、ウリソヨニの為ですからね＾＾」

ソヨン私の役名、最後恋人になる私の役を気に入ってくれているらしい

MS「笑 最近いつも一緒だね」

シーンもほぼ一緒で教わってもいれば自ずと一緒の時間は増えるばかりで
一緒にいるととても優しい人だということもわかった


ひょくとはメールでのやり取りを少しするけど電話はなかなか出来なかった
休憩の時にたまにＴＶで見るひょくの姿は元気そう

嬉しいような寂しいような‥


‥会いたいな

会えなくなって忙しさも手伝って以前の不安は小さくなった気がしてた


頭の中でひょくを思い描いてると鳴った携帯電話
以心伝心？なんて‥寝なさすぎてハイテンションの頭のまま電話に出た

「もしもし？」

「俺。今大丈夫？」

久しぶりに話してるなあ‥

「うん、少しなら」

「Aさ、２日後は撮影早く終わったりする？」

２日後‥

「うーん、、そっちは早く終わるの？」

俳優陣の前で名前を出すわけにいかなくて指示語を使った

「早くとかいう問題じゃ‥うーん、まあ。Aは？」

「多分、終わらない、、」

「笑 そっか‥じゃあ、また今度でいいよ」

「ごめんね‥」

「いいよ、ドラマ大変なんでしょ？無理しないで」

「ううん、全然大丈夫、本当にごめんね」

そう言って終わった電話


YJ「何、全然大丈夫なの？じゃあ、俺今日は帰ろう」

！！

「全然大丈夫じゃないです、むしろ危機感しかないです‥」

YJ「んー‥じゃあ、今日は焼肉ね＾＾」

「‥はい笑」

教わる代わりに夕飯を奢る、そんなシステムになってた
教わるだけだと私に罪悪感が残るから、きっとわざとそうしてくれたんだと思う

近場で夕飯に行って奢るはずがいつの間にかお会計が終わってる、、そんな日も少なくなかった

かと言ってゆっくり食事なんてしてる暇なんてなくて、
食事の席にまで台本を持って行って毎日、勉強しながら食事をした

目眩する→←短すぎる電話

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す