MargueriteBoy♭-第8章-

行かなきゃ(KHside) ページ36

俺らの目の前に突然Aが現れた

あまりに突然のことで俺を含め皆が固まった
Aも固まったと思ったらひょんの言葉で自嘲したように笑った


この間の喧嘩のこと、詳しい原因は未だにわからない。
仲直りしたのかもわからない、けど。
自分の彼氏が他の女の手を引いて消えたというのにまるで何事もないように俺らのliveの感想を述べるA

次々出てくる嬉しい言葉に感動する反面、
遮られたドンへひょんの言葉はこれ以上聞くつもりはない、そう言われてる気がした

それはきっとここにいるメンバー全員が感じていて踏み込んでいいのか戸惑っている。


「本当にあっという間でした、キュヒョンが日本語歌うと思ってなくてビックリしたよ＾＾」

俺の名前にはっとしてAを見るとこの状況に戸惑いつつも嬉しそうな、本心を言ってるそんな顔
苦労したけどあの曲を選んでよかったと思えた


『Aー！？いないよ？』

ふと廊下からAの名前と日本語が聞こえてきた

「あ、私もう行きます、友達待たせてるので」

DH「え、だってひょくは？」

焦って止めるひょんに困った顔を向けるA

「今日、連絡を勝手に途絶えた私のために友達がたくさん集まってくれたんです、行かなきゃ‥＾＾」

Aのために集まった友人と、Aを置き去りにしたひょん。

‥Aが言いたいことは十分すぎるほどわかった


DH「もう来ると思うよ‥？」

「あー‥」

本人ならまだしもドンへひょんからの申し出に強く言い返せないAが
言葉を見つけながら扉に手をかけて開いた


『あ！！！いた！！！何してんの探した！！！』

『いたよー』

偶然扉の前にいた友人にビックリするAをよそに、人が叫んだと思ったら次々集まる人

『ごめん、‥酔っ払って部屋間違えた笑』

『馬鹿！！笑』

『とんでもない酔っぱらいだな笑』

正直、何を話してるのかさっぱりだけどこれだけはわかった。

ここの部屋にいたときより頬の筋肉を緩め、安心してる。


偶然に戸惑い、困惑してたからなのか‥
ひょんの家族である俺らに対しても少し距離を置こうとしてるのか‥

SM「ねえ、またlive来てね！」

Aの表情に不安、そんな感情をもったのかふと扉の向こうにいるAに話しかけたひょん

「‥＾＾」


その言葉に反応したAは何も返事をしないでお辞儀だけして‥扉を閉めた

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