MargueriteBoy♭-第8章-

お疲れ様 ページ34

４年以上の月日が嘘のようにぎこちなさなんて最初の５分もしないでなくなった

高校の時の担任や先生の話、文化祭や体育祭、ロードレースや打ち上げ
サボリがバレてたことやテストの話、話が次から次へと出てきて話題が尽きなかった

『また皆で花火したいね＾＾』

一言投げれば５で返ってくる

人数が多すぎるから２つくらいに話が分かれてしまってるけど
自分の興味のある話になると皆が席を交換してた

全てが楽しくてこんなに笑うのは久しぶりで頬が筋肉痛になりそうだった


『お手洗い行ってくる』

『また？近くない？笑』

‥確かにもう既に３回は行ってる。

けどいつもより数倍は話してるから喉は乾き、
喉が渇くからお酒が進んでトイレも近くなる‥自然界の生理現象なのだから仕方ない

『みんなが笑わせるからだよー笑』

『あ、写真持ってきたんだ＾＾！Aが帰ってきたら見よう！早く戻ってきて＾＾』

私がいた方のグループはその一言で次に盛り上がるであろう話題は決定したよう、

『わかった、私の変な写真抜いといて＾＾笑』


楽しい居場所に早く戻るべく扉を開けてお手洗いに急いだ

最近ずっと落ち込んでた気持ちが嘘のように楽しかった
このあとしなければならないことが、ふと‥頭を掠めると心拍が上がるのがわかる‥
けど、この楽しさといつもより飲んでしまってるお酒のせいでいつもより落ち込んでいない


『うわ、結構赤い‥笑』

化粧台で顔を見ると頬が赤くなっていて少し化粧を直してお手洗いを後にした


廊下を歩いてると自分たちの個室の隣のドアがガラリと開いて固まった

出てきた相手も私に気付いて‥固まった


‥ひょくがいた

なんでここに？そう言おうとしたときに‥目に入ってきた

ひょくの後ろにぴょこっと少し出ている彼女を‥
ひょくの手のひらが、、彼女の手首を掴んでた‥

彼女が掴んでるのではなくひょくが掴んでた。
ということは‥ひょくが彼女の手を引いて出てきた、そういうこと‥


「‥liveお疲れ様＾＾」

私が今すべきなのは‥私を待ってくれてる人たちの元へ戻る、ただそれだけ。そう理解した


「うわっ、きゃっ」

「待って、ちょっとここで待ってて」

素早く前を通ろうとしたら彼女を掴んでる反対の手で手首を掴まれて
強引に引っ張られて自分たちが出てきた扉の奥へ押し入れられた


唖然としてる私を無視してピシャリと閉まったドア、

反対側を見るとメンバーの皆さんが私の登場にビックリしていた

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