MargueriteBoy♭-第8章-

高校時代 ページ33

目的のお店に着いて電話をかけると剛人が入口まで来てくれた


『遅くなってごめんね』

『俺らもさっき集まりきったところ』

そんな会話をしながら個室まで案内された


『待って！緊張する笑』

引き戸に手をかけた剛人の腕を引っ張った

『緊張って笑 みんな友達じゃん笑』

そんなこと言ってもみんなに会うのは４年ぶり以上なわけで
連絡を勝手に途絶えた私からしてみれば皆の反応が少し不安だったりする。

『だっ‥』

だって、と理由を話そうとした私の言葉を無視してガラリと開いた扉


さっきまでドアの前からでもガヤガヤとしていた扉の向こうがシーン‥となった
懐かしいいくつもの顔がこちらを見てピタッと止まった

『Aちゃん連れてきた＾＾』

『‥久しぶり＾＾』

反応がなくて、あ‥やっぱり、、


『『『わー！！！凄い久しぶり！！』』』

そう思ったときに部屋内がぎゃーぎゃー騒ぎ出した

『会いたかった〜』

『どこにいたんだよ』

『綺麗になったね』

次から次へと飛んでくる私への言葉に安心した


『とりあえず乾杯だろ？ここ座りなよ』

『あ、ありがとう』

そう剛人に言われるまま座ってとりあえず乾杯の方向に移った

剛人が集めてくれたのか私が仲よかった女友達、男友達が15人ほど集合していた

『なんか‥本当久しぶり‥＾＾こんな集まって、、よく集まってるの？』

え、そこそんな繋がりあった？と思うような組み合わせもあったり
２年と３年の友人もいたりしてどういう繋がりか全くわからなかった

『剛人がAが久しぶりに帰ってくるっていうからAと仲良かった子に連絡したんだよ』

そう友人たちが口を揃えて言った

自分も帰ったばかりで忙しかったはずで、
集めるというのは２年の頃のメンバーだと思っていただけに凄く嬉しかった

『うそ、ありがとう‥』

嬉しさと申し訳なさでいっぱいになった


『なんか静かになった？キャラじゃないよ？？笑』

仲良かった友人の一言で奇襲にあった

『ちょっと！！何それ！何が言いたいの？元々お淑やかな人間だったんだよ笑』

『あ、高校時代に戻った笑』

そんな一言を浴びせられて身も心も高校時代に戻った気がした


綺麗になった子、格好よくなった子、あまり変わらない子、少し老けた子、
私にあった４年以上もの月日は間違いなくこの１５人にも流れた月日

きっとこう見ただけじゃなわからない内側の面も大人になってるんだと思う。


だけど皆が高校時代に戻ったようだった

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