MargueriteBoy♭-第14章-

ただただ ページ25

今まで感じたことのない失望感

どれが1番嫌かなんてわからない、今は考えたくもない
ただ好きで好きで仕方なかった暖かくて温い気持ちに冷水をかけられてしまったような
大事に積み上げてきた気持ちがすとーん、と落ちてしまったような……そんな感覚


話に混ざってこられることも視界に入る事もただただ嫌だ
今はとにかく彼の存在を感じるのすら嫌で仕方なくて移動した


視界を遮ったこと気持ちが落ち着いてきてキュヒョンとの話に花を咲かせた


「今まで何ヵ国行ったの？」

旅行の話から広がった国外の話だったり色々なたわいない話をして

「そういえばあの曲凄いよかった…！」

思い出した、借りたmusicプレーヤーの中で見つけたお気に入りの曲


KH「俺の声のおかげでしょ」


！？


そんなきゅひょんの切り返しに



「「あー、そうだったの？」」


発した言葉。

先を読まれて被せられた言葉に笑うしかなかった



ケラケラ、クスクス笑ってるとキュヒョンの携帯が着信を知らせ

KH「出てくる、」

そう言って部屋を後にしたきゅひょん


話し相手もいなくなって
さっきから少し重くなってきてた気がしてた瞼が本格的に重くなって


きゅひょんが来るまで…
そんな気持ちで机に両肘を付いて手の甲に顔を預けて瞼を落として間もなく、、




「A、眠いなら帰りな。」


遠くから聞こえてきた声、



誰のせいで眠くなってると思ってるの、とか
昨日寝なかったからなのに…とか、


面倒くさそうでも嫌味っぽくもない、多分いつもより優しい声

だけど素直に聞き入れられない。






元を正せば私が移してしまったのに



今はこの言葉ですら気に食わない






もう…ただただ全てが嫌だ

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