MargueriteBoy♭-第13章-

駄目 ページ5

私の家に泊まった一件からセナさんと親交があって「おんに」と慕ってくれるようになってた

サッカーのある今日連絡をくれた、“誰かと見ますか？”と。

日本に留学するほどに好きだと言ってくれるセナさんにとってどっちも応援し難い、と
まるで私の逆パターンでお互い利害が一致して一緒に見ることになった

２人で料理をして、お揃いのパジャマも着て。
パジャマはセナさんで以前のお詫びに…とくれたもので今日色違いで初めて袖を通した


「「乾杯＾＾」」

食事を始めて話に花を咲かせてると鳴り出した携帯

相手はソンミンおっぱで、「どうぞ＾＾」と言ってくれるセナさんに甘えて電話に出た


「もしもし…？」

電話に出ると挨拶も早々にいきなりひょくちぇを慰めて欲しい、と事情を話され
今、ソファを独占して腕で顔を隠して話そうとすらしない、と。

返事をしてないのに変わるね、とソンミンおっぱが移動しているのがわかって
“ひょん”“ひょく”“うにょぎ”とわらわらと向こうから声が聞こえるのに
ひょくの声が一切聞こえなかった


“ひょくちぇ、A。”とひょくに変わられた


「………もしもし？どうしたの？会いたくなっちゃった？＾＾笑」

何も言わないひょくに痺れを切らして
“会いたくなっても知らない”と昼間送ってきたひょくに子供をあやすように電話に問いかけた

くだらないやり取りを続けてた程に怒ってる気持ちなんてもうなかった


「……そっち行きたい」

ぽそっ、出した声に元気がない…

「………………それは駄目。笑」

けど断った


「…今悩んだでしょ。」

…悩んだなんて

「そんなこと………あるけど…。」

クスクス向こうから聞こえてきたいつもより小さな笑い声


「笑 ひょくの好きなおかず沢山作ったし、可愛いパジャマ着てるけど…」

「でも今日は敵だから…駄目＾＾笑」

いつもより口数の減ってるひょくにこちらから語りかけた


「…またそれ。笑」

ふっ、と呆れて笑うひょくに、ひょく〜とドンへさんの声が聞こえて。

もう大丈夫、そう思った


「ほら、味方がお呼びだよ？またね？＾＾」

うん、と答えたのを確認して電話を切った。



結局日韓戦は０−２で負けてしまった。


でも正直もう試合結果に興味はなかったから

観戦もしないでセナさんと話に花を咲かせて夜を明かした

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