MargueriteBoy♭-第13章-

誰にもわからない ページ28

今は言い返すのも辛いのにそんな言葉すら浴びせられてもう意味がわからない

言い返さないんじゃない、言い返せなかった


誰の女？

「…そんなの「ごめn「私が知りたい…！」

咄嗟に謝ろうとしたひょくの腕を振り払ってキッチンに走った


SN「おんに……！？」

「A！待って。ごめん！」


ビックリしてるセナさんも追ってくるひょくも無視して
キッチンの片隅に握りしめていたタオルケットで身を隠してしゃがみこんだ


「ごめn「ヤー！キッチンは女の聖域！！！！！入らないで！！」

謝るひょくをセナさんが怒鳴りつけて入口を制してくれた

「…Aと話させて。」

SN「…おっぱ、今はダメ。」

私が泣いて走ってきたからセナさんが止めてくれた



今ひょくと話したくない。

だって咄嗟に謝ったのだって今謝ってるのだって私が泣いたから。
泣いたからで自分の発言の酷さをこれっぽっちだって…気付いてない


SN「おんに…私のせいですか……？」

申し訳なさそうな声が聞こえてきてふるふる…と首を横に振った

会う会わない、ではないキュヒョンの話であそこまで怒られるのは多分初めて
戸惑いもあったけど…誰の女なのか……今の私には胸を張って言える何かが足りてない

ひょくまでそんなこと言うなんて…悲しくて…不甲斐なくて。

キツくはない。


ただ耐え難かった



SN「…おんにそんなに泣かないでください…熱上がっちゃいます…」

ひっくひっく、泣き続ける私を見兼ねたのか声をかけてくれたけど
答えられそうにもないし止まりそうにない



誰の女なんて私にもわからない

ひょくにわからないならもう…誰にもわからない

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