MargueriteBoy♭-第13章-

帰って ページ16

軋むベットがひょくが今どこにいるかを示していて。

「A、」

すぐ後ろで聞こえた


「…帰って。」

「待って、話聞いt「いい。」


「…よくないから会いたくないって言ったんでしょ？」

言ってることはごもっともだけどそうじゃない

「…帰って。」

馬鹿みたいに繰り返した

振り返って後悔した

久しぶり会ったこの人を恋しいと思ってしまったから。
そんな自分に苛立ちすら感じて


「あー…あれは。」

首をさすりながら勝手に話始めたそれに憤りすら感じた

「人のベットで他の人とのキスなんか思い出さないで」

…酷いこと言ってる自覚はあった


ボロっと出てきた涙より。


伸ばされた腕に後ずさりしてベットから降りて

次に出てくる言葉の前に開いた口に耳を塞いだ



「わ、かってる…ひょくは、、悪くない。仕事をしただけ。」

頭ではわかってる、寂しいでいっぱいの自分勝手の心が理解出来ないだけ。


「私が…ひょ、くを好きすぎる」

嗚咽が出てしまいそうになるのを抑えて告げたいのに

苦しいほどに持て余してるこの気持ちが苦しくて難しくてボロボロと涙が落ちた



ふう、と落ち着きたくて息を深く吸うと口を開こうとしたひょく

「大丈、夫。釣り合いが取れるようにする、抑えるから。」

何も聞きたくなくて被せた

何が大丈夫なのかわからない、
どうやったら気持ちを抑えられるのかなんてわからない

ただこれ以上迷惑はかけないからと…そう伝えたかった


別れる、なんて選択肢すらないほどに好きでそんな自分が惨めだった


酷く悲しい顔した気がしたけど

もう何が酷くて何が酷くないのかわからなかった



だから…


「だからもう今日は帰って。」

これ以上私の口から酷い言葉が出る前に。

「今は一緒に居たくない。帰って」

ひょくに幻滅される前に。



今日はもう帰って欲しかった

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