MargueriteBoy♭-第13章-

醜態 ページ12

あの日私が仕事があって会えなかった以来…

事務所のliveだったり番組収録、
イベントへの参加で朝から夜まで働きっぱなしのひょくはここに来ていない

時間を縫うようにでも来てくれていたひょくが来れない
そんなに忙しいのだから連絡もいつもより取れるわけもなくて。


ひょくへの不安も寂しさも頂点に達してた

“会いたい”忙しさに拍車をかけてる彼にそんなこと言える訳もなくて
暇を持て余したくなくて連絡を取りたくなくて仕事に打ち込んでた

家に帰ってからもそこまで切羽詰っていない今の現場だけど
ＰＣに送ってもらった台本に一通り目を通したりおこうと思いながら
お酒片手に録画した番組を再生した


普通ならきっと「誰にしたんだか」って笑い飛ばせてしまうこと。
番組で女の人の慰め方を討論していてひょくの解答が“可愛がる”ことで。

レクチャーすることになったひょくが怒る彼女役の人を慰める、そんなシナリオで

「ごめん〜怒っても可愛いね＾＾」

なんて猫なで声を出すひょくに、
そんなことされたことあったっけ…なんてまともに取り合ってしまったのが大きな間違えで。


一緒に出てたキュヒョンが“最近やったのやって。”と野次を飛ばして見せたのが

「なんでそんなに怒ってるの〜」

恥ずかしそうにぽりぽり頭をかいて
猫なで声で彼女役の頬を両手で軽く包んで見せてくれた、そんな慰め方


最近じゃなかったとしても、思い浮かべてやったのは誰なんだろうって。
見えない相手にくだらない嫉妬して

「だからいつやったのそれ…」

ＴＶに向かってポツリ文句を告げて、気付いたら泣いてた


四六時中頭に思い浮かべてるのは私だけで

私だけが好きみたいで、悔しいような寂しい気持ちでいっぱいで泣き疲れて寝てしまった



目が覚めてみると体中が痛くて頭が重かった

酔っ払って泣いて寝て二日酔いなんて…


一夜に醜態という醜態を凝縮したみたいだった

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