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御館様に待つよう言われた部屋で数分待っていると襖が開いた

彼女の容姿は以前のまま、いや、さらに綺麗になったかもしれない

が、俺が惚れた笑顔はどこにもなかった

顔は少しやつれ、精気がなかった


冨「冨岡義勇だ」

『…東雲Aと申します』

あぁ知っている

2年前からな

だが向こうの様子を見るに覚えていないのだろう

そもそも石川とはどうなったのだろうか

そうか、この前の下弦の伍…50人ほどの隊士が死んだと聞いた

確か宇髄があとを追ったが、下弦の伍は行方をくらましたらしい


『すみません』

冨「なぜ謝る?」

『父のわがままでこんなお見合いなんて…』

冨「気にするな

生憎そういった関係の女性もいない」

『はぁそうですか…』


また彼女は黙ってしまった

そもそも俺は石川とは正反対の人間だ

あいつは明るくているだけで場の雰囲気を盛り上げる、そんなやつだった






産「待たせて悪かったね

少しはお話したかい?」

『ええ…まぁ…』

ほとんどしてませんよ!この人さっきからずっと難しい顔して黙ってるんですもの

「まあこれから徐々に徐々に、だろう

これからは一緒に住むわけだし」


その場がピシッと凍った気がした

無論、冨岡さんもである


『お父様?聞いてませんけど』

「言ってなかったか?もう荷物も送ってあるぞ」

人は驚きすぎると全てのことがどうでもよく感じるらしい

そのままあれよあれよという間に話は進み気付けば私は冨岡邸の敷居をまたいでいた

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ありんこ - 面白いです! (2020年1月13日 13時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
煌星(プロフ) - すごい面白いです! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 07a235a149 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させてもらってます!これからも応援しています! (2020年1月7日 23時) (レス) id: 14536be37b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:circle | 作成日時:2019年12月21日 11時

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