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次の日
起きて台所に向かうとAは既に朝ごはんを作り始めていた
Aはいつもそうだ
俺がどんなに早い任務の時もそれより早く起きて朝ごはんを作っている
本当に俺にはもったいないくらい出来た嫁だ
『義勇さん!?起きたなら言ってくださいよ、びっくりしたじゃないですか』
冨「…すまない」
『私、昨日寝てしまって…運んでくれたんですか?』
冨「あぁ」
『すみません、重かったでしょう?』
冨「いいや、軽かった。またいつでも運んでやる」
だから無理をするな、そう思ったのになぜか
『け、結構です!!
もう朝ごはんできるんで座っててください!!』
グイグイと居間に押しやられた
何を怒っているんだ?
*
『それで…昨日は何があったんですか?』
こうやって2人で朝ごはんを食べるのも久しぶりかもしれない
冨「あぁ、任務の後そのまま緊急の柱合会議でそのあとまた任務に行ってきた
…3日は寝ていなかった」
『それは…お疲れ様でした』
普段俺はAに任務の話はしない
もちろん鬼の話も
だからだろうか
Aは聞こうか聞かないか迷っている、そんな様子だ
きっとあのことだろう
冨「なんでも聞いていい」
俺がそう言うとAは少し目を見開いた後口を開いた
『じゃあ…あの…下弦の伍…だったんですか?』
冨「あぁ、俺が倒した」
そう言うとAは目を伏せて箸を止めた
『ありがとう、ございました』
Aは笑った
意外だった
それ以上俺たちはその事について話さなかった
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ありんこ - 面白いです! (2020年1月13日 13時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
煌星(プロフ) - すごい面白いです! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 07a235a149 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させてもらってます!これからも応援しています! (2020年1月7日 23時) (レス) id: 14536be37b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:circle | 作成日時:2019年12月21日 11時