検索窓
今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:74,935 hit

#4 ページ6

天元side



天元「お前それ明日の登校までしまっとけって言ったろ」

『…しまっとかなくても思い出すから一緒でしょ』



地味に暑くなっていく季節


妹のAが謹慎してる家に帰宅すれば
Aは不機嫌そうにソファーに座っていて

その前の机には
テープで丁寧に修正された賞状があった


"優勝"
"不死川玄弥様"

その文字がつやりと光る



10日前に数学教師の不死川を殴った俺の妹は
普段のエネルギーなど彼方に消えて
停学中ずっとこんな調子だった


ビリビリに破られた賞状をみては



『玄弥はあの人に誉めてもらいたくて頑張ってたのに』



と言って、『許せない』とか『くそじじぃ』とかぶつぶつ文句を溢している


しかもその度に両拳に力を入れて捻挫した右手首に負担をかけるものだから

俺はAからできるだけ目を離さないでいた



天元「あーあーやめろやめろ
また右手首に負担かかってんぞ

いつまでたっても治んねぇだろうが」

『いて』



俺が頭をチョップすると
不服そうに見上げてくる

俺は小さくため息を溢した



天元「お前そうやってずっと文句言ってるけど、ほんとはわかってんだろ」

『…殴るのは、ダメだった…』

天元「おーそうだ
自分で気づけてえらいぞー」

『ちょ、やめ!やめろよ!!!』



渋い顔で素直に非を認めたA

わしゃわしゃと頭を撫でてやると
今度は嫌そうに手を払い除けられた


一日目は同じことしても抵抗されなかったからな

通常に戻ってこれてる証拠だ



天元「ほらもう風呂入れ
玄弥クンが学校で待ってるんだろ」

『ん』

天元「…あ、それからしばらく不死川センセーに近づくなよ?
接近禁止命令出てんだからな

約束だぞ」

『…ん』




____って、俺は約束したし

ちゃんと返事聞いたはずなんだがなァ

#5→←#3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

街角のドーナツ屋(プロフ) - まおさん» うわぁぁあほんとですね!?!ヽ(;゚;Д;゚;; )手書きでは書けるのに…何故…。すみません本当にありがとうございます(-∀-`; ) (2021年2月7日 7時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 宇髄さんの漢字が最初から間違ってますので、直していただけると幸いです。 (2021年2月7日 6時) (レス) id: 29b9624abf (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - まりさん» ご期待に応えられるようにがんばります!読んでくださってありがとうございます(T^T) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 3104 23さん» 嬉しいです〜!!そう言ってもらえると筆(?)が進みます!ありがとうございますがんばります!!!(*´▽`*) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まり - 続き楽しみにしてます! (2021年1月26日 20時) (レス) id: ca5a6634ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2021年1月20日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。