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NOside
『…え、なんですか』
すぐに戻ってきた実弥の手には狐の面が持たれていた
Aが実弥を見上げるが
実弥はAを直視しようとしない
不死川「これつけてろや
ちょっとは絡まれにくくなんだろォ
一人のときはそうしとけェ」
『!、ありがとうございます…』
どうやらそれはナンパ防止用の面のようだった
Aはその気遣いに感動しながら
今は実弥と二人でいるため
面を顔からずらして頭につける
実弥「っつーかさっき、お前男のこと殴ろうとしてただろォ」
『え?はい、邪魔だったんで…
いつも通りじゃないですか』
実弥「いつも通りなわけあるかァ
せっかくめかしこんでんだから
暴れて台無しにすんじゃねぇよォ」
『!』
そっぽを向いた実弥の耳は真っ赤で
首までじわりと汗をかいている
Aはそれに気がついて
普段乱暴なイメージのある実弥にそんな反応をされたことにどう反応し返したらいいのかわからず
自分もじわりと汗をかくのを感じて
気まずさから面を被ろうとした
____ところに、
煉獄「よもや!不死川!…と……
もしや、宇髄少女か?」
燃えるような髪をふわふわと揺らして煉獄が現れた
一瞬でAだと当てた煉獄に
実弥もAも違う面から感心する
『煉獄先生、こんばんは』
実弥「よォ煉獄ゥ、異常ねぇかァ?」
煉獄「今のところはな!!
いやぁ、しかし、宇髄少女か…そうか…
見違えたぞ!」
実弥とは対照的に
煉獄はじっ…とAをみてコクコクと頷く
『お、お兄ちゃ、天元に着付けてもらったんです』
煉獄「そうかそうか…すごく似合っている
とても綺麗だ」
チュ、
実弥「!?」
『はぇ、』
煉獄が突然Aの髪を掬い上げ
そっとキスをして微笑んだことで実弥とAが固まった
Aはあまりのキャパオーバーに
顔を真っ赤にして俯くしかなかった
実弥はそれを見て静かに小豆色の瞳を揺らす
不死川「…俺ぁ巡回に戻るわァ
邪魔者みてぇだしよォ」
煉獄「む!そうか!?」
実弥はそう言いつつも
そこにいるのが耐えられないだけだった
実弥「(あんな顔、初めてみたなァ…)」
____一刻もはやくそこから立ち去ろうと足早に歩いていった実弥は気づかなかった
『ぁ…』
Aが初めて
"手伝い"以外で実弥に振り返ったことに。
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街角のドーナツ屋(プロフ) - まおさん» うわぁぁあほんとですね!?!ヽ(;゚;Д;゚;; )手書きでは書けるのに…何故…。すみません本当にありがとうございます(-∀-`; ) (2021年2月7日 7時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 宇髄さんの漢字が最初から間違ってますので、直していただけると幸いです。 (2021年2月7日 6時) (レス) id: 29b9624abf (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - まりさん» ご期待に応えられるようにがんばります!読んでくださってありがとうございます(T^T) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 3104 23さん» 嬉しいです〜!!そう言ってもらえると筆(?)が進みます!ありがとうございますがんばります!!!(*´▽`*) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まり - 続き楽しみにしてます! (2021年1月26日 20時) (レス) id: ca5a6634ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2021年1月20日 1時