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#18 ページ21

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『先生こんにちは!』

煉獄「おぉ!久しぶりだなぁ宇髄少女!」



期末テスト一週間前

Aが本当に久々に煉獄がいる社会科準備室にやって来た



煉獄「質問だな!社会科教室でやろう!」

『はい!』



煉獄とA、お互いが嬉しそうに社会科教室に入っていく



煉獄「…不死川の手伝いはどうしたんだ?」

『あー、テスト一週間前は準備室ってそもそも入室禁止ですし、不死川先生に
"そろそろ学生の本業に集中しろォ"
って押しきられてしまったので』

煉獄「ふ、ははは!!
今のは不死川のマネか!?
ものすごく似ていたぞ!!」

『まあ2ヶ月半も一緒にいたので…』

煉獄「!」



Aの言葉に煉獄がピクリと反応する



『…?煉獄先生?』



急に黙った煉獄の顔を
不思議に思ったAが覗き込んだ

その頭に煉獄の手がポン、とのせられる



煉獄「今は二人だぞ、A」

『!、そう、でした…杏寿郎先生』



Aに名前を呼ばれた煉獄が満足そうに微笑む


二人きりのときは名前で呼び合う


これはAが中学生の頃
煉獄に持ち出したテスト高得点のご褒美の一つだった



Aが入り口に背を向けて座り
煉獄がその向かい側に座る

久しぶりに始まった自分のためだけの煉獄の授業に、Aの顔もいきいきとしていた



動く度にふわふわと揺れるその夕日のような髪と、香ってくる柔軟剤の匂いにAの顔も綻ぶ



『(別に匂いフェチじゃないけど
煉獄先生の匂いって安心するんだよな…)』



Aはチラリと煉獄を盗み見た


目が伏せられることによって目立つ
意外と長い睫毛に

そこから覗く燃えるような瞳

唇は厚く、鼻筋も通っていて

見惚れるには十分だった



煉獄「ん?どうした?」

『あ、いえ』



ふとAの方を向けば
愛しそうに目を細めて微笑む



『(やっぱかっこいいんだよなぁ…)』



Aは自分の頬が熱くなるのを感じて
煉獄に見られないように顔を下に向けた



煉獄「(あぁ…愛いな)」



一方で煉獄は、隠しきれなかったAの紅い耳を見てゆっくりと口角を上げる

その瞳はさながら獲物を捉えるそれだった



煉獄「(このままずっと、ここにいればいいのに)」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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街角のドーナツ屋(プロフ) - まおさん» うわぁぁあほんとですね!?!ヽ(;゚;Д;゚;; )手書きでは書けるのに…何故…。すみません本当にありがとうございます(-∀-`; ) (2021年2月7日 7時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 宇髄さんの漢字が最初から間違ってますので、直していただけると幸いです。 (2021年2月7日 6時) (レス) id: 29b9624abf (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - まりさん» ご期待に応えられるようにがんばります!読んでくださってありがとうございます(T^T) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 3104 23さん» 嬉しいです〜!!そう言ってもらえると筆(?)が進みます!ありがとうございますがんばります!!!(*´▽`*) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まり - 続き楽しみにしてます! (2021年1月26日 20時) (レス) id: ca5a6634ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2021年1月20日 1時

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