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#12 ページ15

NOside



玄弥「A…もうやめよう、こんなこと」

『やめない』


玄弥「何でだよ!!だって…だって絶対、

俺、Aの勉強の邪魔になってるよ!!」



放課後

窓に雨が強く打ちつける教室で
不死川玄弥は眉を下げて宇髄Aに訴えた



『だからなってないっていってるだろ
玄弥に数学教えることで私もちゃんと勉強になってるって』

玄弥「ほんとに…?」

『ほんとほんと…ほら続きやるよ
せっかくしばらく大会ないからって期末終わるまで部活OFFになったんだから』

玄弥「俺は部活したかったんだけどなぁ…」




6月中旬、梅雨の時期

Aたちキメツ学園の生徒には
期末テストの脅威が迫ってきていた




『そういえば玄弥、私の停学中になんか友達増えたらしいな』

玄弥「え、あぁ…」



しばらく窓の外を見つめていたAが
思い出したようにそう言うと
玄弥が微妙に口を尖らせた



『…?あんまり嬉しくないのか?』


玄弥「だって…みんな俺がAに嫌がらせされてるとか、従わされてる思ってるんだ

みんなAをただの乱暴な悪い人だと思ってる」


『あー…まぁ私不死川先生のこと殴ったもんな
そうなるのも当然だろ』



Aがケロリとした顔で納得したように頷く



玄弥「だとしてもやだよ俺
親友がそんなふうに言われるの

Aは俺をたすけてくれたのにさ」


『!、はは』


玄弥「なに笑ってるんだよ…」


『いやぁ…嬉しくて』


玄弥「?」



微笑んだままのAが
目の前の玄弥の頭をくしゃりと撫でた



『そんなこと気にしなくていい
私が乱暴なのはほんとだし、私のことをわかってくれる人はそんなに多くなくてもいいんだ

私には玄弥や伊之助、炭治郎や善逸や禰豆子ちゃんがいれば、それでいい

だから玄弥に友達が増えるなら
私は何を言われたって気にならないから
玄弥は何も気にしなくていいんだよ』


玄弥「だけど、」


『異論は認めませーん』


玄弥「んん…」



不満げに黙り込んだ玄弥に
Aはまた微笑んだ



『優しい親友をもって幸せ者だな、私は』



そう言って雨が降ってくる雲を見つめたAの横顔を、玄弥はそっと見つめた




玄弥「(Aは…いつも人のことばっかりだ…)」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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街角のドーナツ屋(プロフ) - まおさん» うわぁぁあほんとですね!?!ヽ(;゚;Д;゚;; )手書きでは書けるのに…何故…。すみません本当にありがとうございます(-∀-`; ) (2021年2月7日 7時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 宇髄さんの漢字が最初から間違ってますので、直していただけると幸いです。 (2021年2月7日 6時) (レス) id: 29b9624abf (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - まりさん» ご期待に応えられるようにがんばります!読んでくださってありがとうございます(T^T) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 3104 23さん» 嬉しいです〜!!そう言ってもらえると筆(?)が進みます!ありがとうございますがんばります!!!(*´▽`*) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まり - 続き楽しみにしてます! (2021年1月26日 20時) (レス) id: ca5a6634ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2021年1月20日 1時

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