#11 ページ14
実弥side
実弥「…おい」
『はい？何ですか』
骨折してから二週間
宇髄の妹が数学準備室でコーヒーを淹れるのも日常風景になってきた頃
俺が呼び掛けるとそいつは手を止めて
こちらを振り向いた
実弥「あぁ…別に重要な話じゃねぇから手は止めなくていい」
『はぁ…』
実弥「煉獄が寂しがってたって話だ」
『え！？煉獄先生が！？』
"煉獄"の名前に明らかに嬉しそうな反応を見せるそいつ
実弥「お前歴史が苦手なんだってな
頻繁に質問いってたそうじゃねぇか
それが最近来ねぇってぼやいてやがったんだよ
遠回しに俺に文句言ってくんのまじで腹立つからちょっとは煉獄のとこ行ってやれェ」
『え、あー…行きたいのは山々なんだけど…』
カップにコーヒーが注がれる音が聴こえる
返事が途切れたことを不審に思って
俺はもう一度そいつを見た
実弥「けど、なんだよ
お前煉獄のこと滅茶苦茶好きだろうが
本人が来てくれっていってんのに
嬉しくねぇのかァ？」
『いや！！嬉しいよ！！めっちゃ嬉しい！！』
カップを二つ持った宇髄Aが勢いよく振り返る
『けどほら！！私は不死川先生に大怪我させてしまった身であって、今はその責任をとらせてもらっているところなので！！
はいコーヒーどうぞ！！』
目の前に置かれたコーヒーから
上品な匂いが漂ってきた
こいつは粗暴なくせに何故か家事全般ができる。
今日のコーヒーも(あまり言いたくはないが)うまいと思ってしまう
『…煉獄先生には会いたいですけど
でも、今は不死川先生の負担を減らすほうが大事です』
実弥「！」
ソファーに座ってそう言ったそいつは
照れ臭いのか俺と目を合わせようとしなかった
実弥「お前…つくづくやりにくい性格だなァ」
『うっさいな…』
____まぁ、"寂しがってた"、なんて
ンな生温ぃもんじゃねえがなァ
________________________
煉獄「不死川」
実弥「あ？なんだァ
まだ何か___」
煉獄「彼女は、ダメだぞ」
実弥「！」
________________________
まるで"俺の獲物だ"、とでもいうような
今までみたことがねぇ程の鋭い目だった
何を言われたかわからないわけじゃねぇ
実弥「(まさか、あの煉獄がなァ…)」
横目でソファーに座る宇髄Aを見る
そいつは煉獄の気持ちなど全く知るわけもなく、呑気にコーヒーに角砂糖を五個も入れていた
実弥「(こんなガキのどこがいいんだか…)」
俺には、到底理解できない。
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街角のドーナツ屋(プロフ) - まおさん» うわぁぁあほんとですね！？！ヽ(;ﾟ;Д;ﾟ;; )手書きでは書けるのに…何故…。すみません本当にありがとうございます(-∀-`; ) (2021年2月7日 7時) (
レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 宇髄さんの漢字が最初から間違ってますので、直していただけると幸いです。 (2021年2月7日 6時) (レス) id: 29b9624abf (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - まりさん» ご期待に応えられるようにがんばります！読んでくださってありがとうございます(T^T) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 3104 23さん» 嬉しいです〜！！そう言ってもらえると筆(?)が進みます！ありがとうございますがんばります！！！(*´▽｀*) (2021年1月26日 22時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まり - 続き楽しみにしてます！ (2021年1月26日 20時) (レス) id: ca5a6634ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：街角のドーナツ屋
| 作成日時：2021年1月20日 1時
