某探偵社員、宮城へ。2

任務４９ ページ17

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数分前。



「A、ちょっといいか」



練習後の体育館を掃除している時、私を探していたらしい国木田くんは、私を見つけるなり話があると言って呼び出された。







「実はな、この旅館の至る所に監視カメラを設置しておいたんだが…」




『え、なにそれちょっと待って聞いてないが？』




「…俺もさっき聞いた。太宰に」




『あっ(察し)』






そう。太宰が、念の為といいこの旅館そして体育館に至るまでカメラを仕掛けていたという。




…恐ろしいったらありゃしない。





『…それで？要件はそれだけじゃないはずだけど』





呆れ半分怒り半分だった国木田くんは、真剣な顔に戻り、周りに聞こえていないか確認をして小声で言った。




「嗚呼。今朝、狭川が毒を盛られた倒れただろう。



あれは狭川本人による自作自演だ」







『……へぇ？』








それは面白い。




しかし体を張ってまでする目的はなんだ？









……嫌な予感がする。






決して当たって欲しくはない考えであって、






それでいてこういう予感ってものは、何故か当たってしまうものなのだ。






悲しいことに。

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