某探偵社員、宮城へ。2

任務５３ ページ21

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『皆さんに集まってもらったのは、昨日のことについて説明するためです』




翌日。先生方に許可を貰い、説明するための時間を設けてもらった。



この場にいるのは、私、太宰、国木田くん、そして、昨日あの場にいた及川さん、岩泉さん、黒尾さんに澤村さん、赤葦さんだ。




皆からは、疑念や困惑の視線が伺えるが、それも仕方ないか。



なにせ私の"異能力"を見せたのだから。




『まず、昨日狭川さんを助けたあれは…異能力というものです』




「異能力…」




『この世界には、異能力と言った力を持つ人達がいます。私の異能は自分の血を操る能力。私自身特殊な血であるので、輸血しても問題はありません』




「…」




ここにいる人たちはきっと頭がいいから、疑問はあっても理解はしているだろう。




岩泉さんが首を傾げてるのはきっと違うことを考えているんだ。




…そう思いたい。





『次に、狭川さんが誰に刺されたかですが…』




次の話に入ると、全員が息を飲むのがわかった。





『……それは狭川さん本人です』




「え？」




恐らくここにいる人生徒たち皆が予想していなかった答えだっただろう。




『簡単に言えば、あれは自作自演という訳です』




「そんなわけ！！！」




『私が嘘を言っているように見えますか？』




「っ…」




黒尾さんが信じられない、と声を荒らげたが、彼は人の嘘を見破るのが得意なようで私が本当のことを言っているのは分かっているだろう。




自分の学校のマネージャーを信じずにはいられないのも道理、か。




良い奴じゃないか。









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