じゅーごー ページ16
〜小夜左文字side〜
今剣がないている。それにあたふたしながらもあやす今の主の姿。
それでも自分でなんとかしようとするその姿は完全に1人の大人の女性のようだった。
僕と背丈の変わらない小さな子、そう思っていたのに
身体と精神はあっていないと酷く感じるくらいだった。
そんな時に急に自分たちの脳内にに麗らかな日差しと柔らかく散るさくら。そしてちりんちりんと、可愛らしくなるすずの音。
何がそれを連想させたのか…そう、それは驚く程に柔らかい、透き通った綺麗な主の歌声だ。
思いのつたわってくるような。でもそれは、どこか寂しげな声で。
ねぇ、…どうしてそんなに寂しそうな声なの?
何があったの?
疑問はふつふつ、湧き出るのだけど、声にはできなくて。
ただその声に身を任せるようにして瞳を閉じれば、兄様達の姿が思い浮かぶ。
Aとなら…兄様達も喜んでくれるんじゃないか。いや、僕はAと兄様達と笑い合いたい。
そんな淡い期待も同時に浮かんで。今は思いだけは募るばかり。
皆もAの声に耳を済ませながらきっと兄弟や仲間達のことを思い浮かべたと思う。
でも、みんなの瞳にはAと一緒ならばと信じている瞳だった。
思いは募るだけではなくて、絶対に叶えてみせる。そんな気がした。
しばらくは皆その歌声に耳を傾けていた。
気がついた時には思いがつたわったのか今剣は泣き止んで、Aの腕の中ですやすやと安らかな寝息をたてて眠っていた。
それだけじゃなくて、僕達の腕にいた加州も安定もウトウトとしている。
これだけ安心するような声だったのかと思うと、さらに引き付けられてしまう。
それはみんなも同じようだったし。…これから、楽しみだな。
新たに出会えたこの不思議な気持ちに僕は胸を高鳴らせていた。
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ひなちゅ(プロフ) - こだぬきさん» ヒェー!!嬉しいです。゚(゚^ω^゚)゚。しっちゃかめっちゃかになってたりしてて不安だったのですがそう言って貰えて、本当に嬉しいです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします・・・!!! (2019年5月7日 22時) (レス) id: 1ac6d2fcee (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - お話読ませて頂きました!刀剣男士みんな可愛いです…(*´ω`*)そこに、コナン君達がどう関わっていくのか今から楽しみです!また遊びに来させて頂きます! (2019年5月7日 22時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2019年5月3日 2時