いちわ! ページ2
窓から差し込む光がまるで明るくなった時、いつものようにまた、アラームがなるんだ。
ピピピピッ
ばちん
不機嫌な気分で目覚ましをたたくと鈍い音がする。
あぁ、また朝が来たんだ。
誰もいない部屋に1人ポツンって、なんだか不思議だよね。
本当にいつも通り、お母さんやお父さんがいる訳でもないし、1緒に登校してくれるような友達がいる訳でもない。なんて思いながら、重い体をベッドから動かして、掛けてある綺麗さの自慢な制服に腕を通す。
うん、変わらない、これからお弁当を作らないとね。
『ご飯炊けてるかなぁ?』
なんて1人で呟きながらワクワクする。セットしてるから炊けてないことは無いんだけど、今日はどんなお弁当を作ろうか。学校の楽しみはこの時間なんだ。私にとって食は至福の時間。お弁当のカタログ片手にはにかんでしまう。
『きっと、だれかが作ってくれたらもっと美味しいんだよね。』
なんてぽつり、と呟いて。中学生の時のお母さんの味、というのを思い出しながらフライパンやお鍋をセットする。
今日のおかずは可愛らしくいこう。たこさんウィンナーに卵焼き、ブロッコリー、そうと決まれば早速作り始めて
『美味しくなーれ!あはは…』
タコさんの形に切ったウィンナーを焼いていた。
手際良く、次には卵焼きを焼いていく。
そんな時、郵便です!と。またいつもの様に声がかかった。うんうん、いつもの時間だ。なんて適当に思っていた。後で見ようと。
料理を作り終えて、先程のポストを覗きに行けば黒い封筒の姿が。
『な、なんじゃこりゃ。あぁ!!時間が!!』
時間を確認してみればもう7時をすぎる頃。お弁当を作るのに時間をかけすぎたせいか、出発しないと間に合わないと急いでカバンにお弁当とでかでかと赤い字で極秘と書かれた黒い封筒を詰めて出る。
この郵便が、私の薄味な人生から濃い味の人生に変えたって言うんだ。面白いでしょ。
今日は味気のない日ではない、いつもよりも面白くなりそうです。お父さん、お母さん。
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ひなちゅ(プロフ) - こだぬきさん» ヒェー!!嬉しいです。゚(゚^ω^゚)゚。しっちゃかめっちゃかになってたりしてて不安だったのですがそう言って貰えて、本当に嬉しいです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします・・・!!! (2019年5月7日 22時) (レス) id: 1ac6d2fcee (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - お話読ませて頂きました!刀剣男士みんな可愛いです…(*´ω`*)そこに、コナン君達がどう関わっていくのか今から楽しみです!また遊びに来させて頂きます! (2019年5月7日 22時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2019年5月3日 2時