3羽。 ページ4
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先生「ーーーということで、仮入部期間は来週の水曜日まで。それまで今日から放課後は見学できるから、ぜひいろんなところに行ってみてくださいね」
初めてのホームルームは時間より少し早く終わった。
先生は今日から見学できると言っていたけど。
「…今日はナスの煮浸しやな」
僕的には夜ご飯の献立の方が重要だから。
さっきのプリントも筆箱もしまい帰ろうとした。
帰ろうと、した。
「…えーっと
すまん、僕になんか、ある？」
ずっと気になっていた。
隣の席から感じるすごい視線。
？「あーごめんごめん。えっと、み、みと、みー…」
ずっとこっち見とったのに名前覚えとらんのかい
「あー未鳶。あの出席のだけじゃ覚えられんよな」
？「あー未鳶くん！ごめんごめん、なんかかっこいい名前だなってのは覚えてたんだけど！」
？「俺、吉川 真司(ヨカワ シンジ)！ヨシカワって書いてヨカワな！間違えんなよ！」
よし…吉川はニパッと笑ってこっちをみてきた
「僕は未鳶健。吉川くんな、うん覚えた」
吉川「真司でいーよ！俺も健って呼ぶからさ！」
「おー。ほんなら真司って呼ぶわ」
吉川「おん！そーして！」
名前で呼んだ時の真司は最初にやった時よりも2割り増しで眩しい笑顔をこちらに向けてきた。
吉川「…なぁ、ところでさ、健って身長いくつ？180…はあるよな」
「あー…最後に測った時は185はあったはず」
吉川「うわでっけ…俺と20cm差はあるわ…」
そう言って僕を見上げる真司は、たしかに高校生男子にしては少し低め。
でもまぁ
「そんだけ鍛えられてれば、身長そないなくても運動やってけるんとちゃう？」
鍛えられた筋肉、重心の傾きのないまっすぐな体幹。
身長は低くても、小柄という印象を与えないのはきっとそのせい。
吉川「お、おう！？おん、そう、え？」
「ん？」
吉川「え、いや、俺運動やってるなんて言ってないべ」
「あーすまん。なんかそうっぽいな〜思っただけやから。気にせんといて」
吉川「まぁ合ってるんだけど！」
なぜ腰に腕を当ててドヤ顔をする。
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作者名：つな | 作成日時：2019年8月29日 0時
