27羽。 ページ29
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吉川「っしゃ!!ほんじゃ、2セット目は取り返す!!」
「「「おう!!」」」
ーーーーー
木下「おぉ〜なんか、1年ハマってきたって感じ?」
縁下「確かに。あいつら、顔合わせてすぐだったし、さっきのセットでちゃんとお互いがどんな感じか分かったって気がするな」
ーーピッ
「しゃあ!!」
谷地「おぉ!1年生がブレイク…!」
田中「これで2点差…おい日向ぁ!!バシッと決めろよ!!バシッと!!!」
日向「うっす!!」
ーーーーー
まだ前半。同点にするにはあと2点。
吉川「健ー!!ナイッサー!!!」
サーブは、ミスなんてせぇへん。
西谷「おっしゃぁ!!」
成田「おぉ、西谷も掴んできたって感じだよな」
綺麗に上がった先には山口先輩。
そして、
「!?はぁ!?」
日向「シャァ!!」
正面でとらえたはずの日向先輩。
なのに、ボールは僕の後ろに落ちていて。
日向「おいみたか!!1年!!」
「くっそ…なんっやねん」
梶本「綺麗なフェイント」
「そーですねぇ!」
あぁ。ほんっまイラつく。
「…取り返したる」
ーーーーー
…自分でも分かってる
ーピッ
「くっそ」
吉川「どんまい健!」
「すまん」
梶本「ナイスコース」
「でもアウトやんけ」
熱くなり始めてるってことは、ちゃんと分かってる
「…うっし」
やっと決まった1点も
月島「…」
気持ちよく決まったわけじゃない。
吉川「健?ナイスキーだぞ!!なんでそんな浮かない顔してんだよ」
「あ?…あぁ、いや、なんでも」
…あれ、こういう時、どうやって切り替えてたんだっけか。
"コートに、もう一人の自分を置くんや"
吉川「ナイッサー!梶本!!」
拾われて、来る、攻撃。
"勝つためにすべきことを、ただ、考えるだけやで"
「勝つ…ために」
吉川「っ…すまん、カバー!!」
本田「わかっ「オーライ」!!」
僕が、勝つために、出来ること。
「梶本!入れ!」
ーーピッ
真司が上げたボールを僕の手が吸い込み、放った先にいる梶本。
ボールは相手コートのエンドラインギリギリに落ちていた。
「ッシャァァ!!!」
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作者名:つな | 作成日時:2019年8月29日 0時