【HQ】烏の子は鳶。 (ページ3)

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2羽。ページ3

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あ、また1羽。

窓際じゃなくたって、中庭にやってきた鳥を数えられるくらいには背は高い。

先生「えー、それじゃあ、先生が顔と名前を覚えるためにも、出席を取りますね。赤津くん、」

ミトビなんて名前だから、中途半端な位置にしかならない名前順の座席は、何年もの学生生活でとっくに慣れた。

先生「ーーー真山さん…はい。未鳶くん」

「はい」

先生「はい。水上くん、」

30数名の生徒の出席を確認した先生は満足気になり、プリントを配りはじめた。

先生「今お配りしたのは部活動の仮入部期間の案内と入部届です」

先生「絶対部活に入らなくてはならないという決まりはありませんが、君たちの今後に、きっと素晴らしいなにかをもたらしてくれるはずです」

先生は少しポエミーだったかななんて笑ってから、諸連絡を始めた。

「んー…ブカツ…あ…

1羽だけになっとる」

さっきまで鳥達で賑わっていた中庭には、1羽の茶色い鳥がいるだけになっていた。

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