17羽。 ページ19
.
田中「あぁ？"白鳥沢"？」
月島「そんなエリートが、なんでいんのさ」
梶本が"白鳥沢"って言った瞬間、みんながざわつき始めた
まぁだって、白鳥沢なんて僕でも知ってる。
白鳥沢…去年まで高校三大エースのうちの1人、牛島若利がいたチーム。全国常連校でこの間の春高も、宮城からは白鳥沢が来ると誰しもが思っていたチーム。
梶本「俺は！烏野のバレーがしたいって思ったので来ました！」
あぁ。
梶本「烏野で、多彩な攻撃、全員のすごい攻撃への参加意思、誰も想像できないような、バレーボールへの挑戦をするような、そんなチームに俺は入りたくてきたんです！！」
あぁ。嫌だ。
…あかん、僕はこいつの隣にいてはいけない。
そんな気がした。
縁下「それじゃあ、時間はないんだけど明後日の土曜、午後は体育館の点検が入るから、午前中。1年の実力見るために試合をやりたいんだけど…今年はどうしよっか」
田中「あー1年にセッターはいねぇしなぁ」
月島「というか、王様は明日の午後ユースの試合でいないですよね」
"ユース"
縁下「あぁそっか。急遽入ったんだっけな。相手国の都合で」
影山「そうっす。土曜には帰ってくるんすけど、いつかは分からないっす」
西谷「それなら1年対2年と、俺！でどうだ！？」
縁下「…あぁ、人数も揃うし、それぞれリベロ入るし、それでもいいかもな。
1年は？どう？」
ドヤ顔の西谷さんと僕らに意見を聞きたい縁下さんがこちらを向く
吉川「えっ、あ、それで大丈夫っす！なっ！！」
僕らに同意を求め振り返る真司
本田「あぁ」
梶本「これから一緒にやってくる仲間だもんな」
吉川「おっ！健もそれでいいよな？」
「んー？あー、ええよ。時間ないからすぐ作戦練らなあかんけどな」
縁下「よし、決定！
んじゃー時間ないけど、お前ら協力してやるんだぞー？」
梶本「あっ、あの、俺らが使っていい練習場所って…あったりしますか？」
縁下「ん？ここの体育館使って大丈夫だよ」
吉川「それじゃ面白くないっすよ！
たとえ先輩でも、対戦相手と一緒に練習して手の内明かしたくないっす！」
「や、おい真司。体育館使わせてもらえるんやで？なんで練習場所無くすようなこと言うん」
吉川「だって面白くねぇじゃん！」
「いやそーかもしれんけど…」
縁下「え？あーえっと、じゃあ体育館は部活後使うか？」
吉川「はい！それで！！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つな | 作成日時：2019年8月29日 0時
