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今まで大貴と一緒にいて、
もちろんこれからも一緒にいてくれるって
思ってた部分もあった。
……でもどこかで
女の人と結婚して
普通の幸せを手に入れたいと思ってるんじゃないか、
自分の子供が欲しいと思ってるんじゃないか、って
考えたことだってある。
今まで他人に言われることが無かったから
あまり気にしてなかったけど、
いざ周りの人から言われると考えてしまう。
大貴には世界で1番幸せでいてほしい。
俺と一緒にいることが大貴にとって
1番幸せな事なのだろうか。
不安に駆られ、呆然と立ち尽くしたままだった俺は
マネージャーさんに声を掛けられ帰る支度を済ませた。
−
車の中でも蘇ってくるあの女性の言葉。
『これから一生男と人生歩んでいこうとしてるとか
馬鹿馬鹿しい』
本当にその通りだ。
あの時何も言い返せなかったのは
自分の心の中にいた弱い自分を
見透かされてしまったからなのだろうか。
今家に帰って大貴の顔を見たら泣いてしまいそうで、
誕生日なのに彼のこと困らせてしまう。
もしもだけど、考えたくないけど、
俺がさっき言われたことを大貴に言って、
その通りだから別れようと言われるかもしれない。
そう思ったら家に帰りたくなくて
行く先を変更してもらい着いた家は、
cn「どうしたの涼介〜」
知念の家。
知念にさっきのことを話したら
今まで我慢していた涙が溢れてきて
知念の腕の中で俺は泣いていた。
cn「そんなの女の人のただの嫉妬だから
気にする必要なんてないよ涼介。」
そうかもしれないけど、、
大貴がそんな人だなんて思ってないけど、、
どうしようもなく不安になって、
大貴からの連絡も返さないまま
時刻を見ればもう日付は回っていた。
ym「、っ、、だぃ、き、、〜っ、
俺と、、いるの、幸せなのかな、、、っ、、」
どれだけ泣いていたかわからないけど
気が付いたら俺は眠っていた。
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作者名:いちご入りオムライス | 作成日時:2024年3月17日 2時