STORM* Marble Loves 6 (ページ21)

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Marble*6.21(智side) ページ21

裏口に連れて行かれるA。

それを追いかけようとしても、

後ろから幹部が俺らの事を押して。

どうにも自由な動きができそうにない。

.

入れられたのは会議室。

社長に副社長。

チーフに俺らのマネージャー。

.

もっと言うと、

俺らも会った事のない、下の人までそこにはいて。

.

どんっ、と会議室に突き飛ばされるように入れられた俺たちを。

社長は、口許をあげて見ていた。

.

「…今更何の用だい？」

和「…今すぐに。Aの縁談を破談にしてください。」

.

こういう時に役に立つのは。

口がうまいﾆﾉで。

.

和「Aは精神的に参ってる。今、この状況で。
新しい男を好きになるなんて、出来る筈がない。」

「…じゃあ、少し待てばいいと？」

和「…話が分らないヤツだな。」

.

はぁ、と大きなため息をつくと。

低い声でこういった。

.

和「Aは″あんな″ヤツなんかと幸せになれるはずがない。
あんたらにAの幸せが語れると思うな。」

.

と。