3.三日で何ができる ページ3
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三日…たったの三日。
72時間後にはここを出て新しい家に引っ越さなきゃいけない…ってことは、
明日には引越し先を見つけて手続きを踏んで引越し業者に引越しを手伝ってもらわなきゃならない
おいおいおい、無理だろうそんなの、
そこで思いついたのは実家
でも、実家には姉夫婦が住んでいるし
最近姪っ子が増えたばっかりで、大変なのよ〜!なんて嬉しそうだけど忙しそうな声を母から聞いたばかり…
いくら自分が生まれ育った家だからと言っても、そんな状態の家に
『今日から私も住みます♪』
なんて呑気に帰れない。
どうしたもんかなー、、、
あわあわと考えを張り巡らせてプチパニックになってる私に、
マサさんが声をあげた
「お詫びに!Aちゃんが住める家は用意した!」
『…えっ!ほんとに!?』
「あぁ、ほんとだよ、ただ…あのー、キヨさんなんだったかな、あれ」
「えぇっと…あれねぇ、みんなで住むお家ねぇ」
『あっ!シェアハウス?』
「「それ!!」」
マサさんとキヨさんはパチンと手を叩いた
「ワシの古くからの友人がそれをやってるようでなぁ、一部屋だけ空きがあるらしい」
「もし、Aちゃんが他人の人と同居するのが嫌じゃなければ…なのよ?平気かしら…」
『平気平気!きっと楽しくなるでしょ?おかえりがある家に住めるのは嬉しい!』
大学時代に周りの友達と話してから少し気になってたのは事実。
でも、それ以上にマサさんキヨさん夫婦に責任を感じて欲しくなかった。
私のことこんなに大切にしてくれて、本当の家族みたいな存在だから。
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作者名:Lip | 作成日時:2017年11月12日 23時