16 ページ16
・
『あー、花火かぁ
見たいけど恵が…』
そう、もともと田中くんと一緒に行動しているのは恵を探すためだ
もしかしたら今頃どこかで私のことを探しているかもしれないのに
のんびりと花火を見ている場合ではないと思い
どっちともいえない返事をする
「大丈夫だよ、伏黒くんも男の子だし心配することないと思うよ
少しだけいこっ」
そういって私の手をとり歩き出そうとする田中くん
『あっ、えっ
ちょっとまってよ!そんな、、』
田中くんの手を振り払うこともできずあたふたしていると
「おい、離せ」
と聞き覚えのある声とともに
誰かの手によって私と田中くんの手が振りほどかれる
『恵!』
先ほどとは一変して驚いたような表情の田中くん
見ると私の手はすでに田中くんではなく恵に握られていた
「おい行くぞA」
『えっ、、うん
田中くんごめんね!いっしょに探してくれてありがとう!
じゃあまたっ』
そう言って恵に握られてないほうのたこ焼きを持った手で
まだ驚いたような表情の田中くんに手を振り
恵に引っぱられて歩く
『ちょっと恵
失礼だよ、田中くん一緒に恵のこと探してくれてたんだよ??』
ここは人が多いので2人で人通りの少ない通りの方へ歩いていく恵
「っるせぇ
あいつにたこ焼き食わしてやってただろ
なにが探してくれただ」
『げっ、見てたの?』
この人はいつから私を見ていたんだ?と焦る
あーんする瞬間を見られていたなんて、
恥ずかしいことこの上ない
「お前なぁ
さっき俺がどんな気持ちで…」
と恵みが言いかけたところで
上から
ドーーーンっと大きな音がした
上を見ると大きくてカラフルな花火が打ち上げられており
恵が何か言いかけていたが突然の花火に目を奪われてしまい
それどころではない
『わー!花火っ
きれいだね』
恵をみるとさっきの続きは話そうとせず
花火を見上げている
ここじゃなんだからと
近くのベンチに移動して
しばらく2人で花火を見ているとふと疑問を思い出した
『ねえ恵、
そういえばさっき
付き合うのが嫌かってきいてきたよね?あれなんだったの?』
そう言って恵をみると
一瞬ギクリとしていたが
こちらには目も向けず花火を見ている
「いや、あれは気にすんな」
『え!なに、そう言われると余計気になるじゃん』
「きにすんなっつってんだろ」
『えーなんでよー』
224人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バナナ - えええええ!続編めっちゃ楽しみですぅ!! (1月1日 10時) (レス) @page41 id: 80a7f846aa (このIDを非表示/違反報告)
らい - 作品読ませて頂きました!めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2022年11月23日 17時) (レス) @page41 id: 58c2d9b1cc (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 大変申し上げにくいのですが、虎杖の名前は「悠二」ではなく「悠仁」だと思います。 (2022年6月12日 3時) (レス) @page21 id: dd72bcfd45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:てん子 | 作成日時:2022年3月17日 0時