愛していました 45 ページ3
.
ドンッ！！
テーブルを叩く音がする
「すまない…っ、私には、これしか方法を見つけることが出来なかった…っ」
懐かしい人の、声がする
「あは、は…」
乾いた笑みが出る
あぁ、壊れてしまいそうだ
「私は、君が死ぬのも、君の愛する者が死ぬのも、どちらも実現させたくない」
「だが、ロジャーの願いを叶えるにはこれしかないんだ…ッ」
レイリーの声が、届かない
「すまない、すまないA…っ」
そう言って泣き続けるレイリー
「気にしない、で？私は、このままでいいから」
いい訳なんてない
「お母さんも、おばあちゃんも、みんなそうやって生きてきたんだもん」
人として、彼のそばで生きたい
「大丈夫、私はこれからも、宝として生きるから」
大丈夫なんかじゃ、ない
最果ての地で、来る日も来る日も王を待つ日々
生き物なんて居ない、家族なんてものもない
暗い真夜中でも、寒くて凍えそうな日でも、ひとりで待っていた
もう何十年も、あの場所へ帰っていない
それは、責務を放棄したことになる
「(きっと彼を助けたら、私はあの地へ帰らないといけない)」
それが私の運命、例えこの命が消えようと、感情をなくし、記憶を消され、子を成して島へと返される
…昔、命を絶とうとした者がいた
彼女は子を成すと言う口実で島を出た
そして、子を成さず自らの命を絶った
そのまま、終わればよかったんだ
けれどそれを、世界は許さない
ぐちゃぐちゃになった体は綺麗に治り、彼女の意識がないまま子を成し島へと帰った
これは10番目のワンピースの歴史
気がつけば島にいて、お腹には身に覚えのない子がいる
これほどまでに、怖いことがある？
愛しても居ない人に抱かれ、愛してもない人の子を身ごもる
まるで誰かに操られるようにして成した子、その時の記憶を徐々に思い出していく10番目
その時に意識がなくても、後で思い出してしまうんだ
愛してもいない人に抱かれた記憶が
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニア(プロフ) - うわ…痛そう…。深爪とかってじみーに痛いよね (2020年5月18日 23時) (
レス) id: 6cdd349fb5 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ニアさん» 同じだ(仲間ー！) お風呂でのぼせちゃったのか右の中指がちょっとえぐい怪我して曲がらないの(痛い) (2020年5月18日 23時) (レス) id: ed6ff61718 (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - 私はネットだと生き生きしているからねwお手手どうしたの！？ (2020年5月18日 23時) (レス) id: 6cdd349fb5 (このIDを非表示/違反報告)
しーちゃん(プロフ) - ニアさん» あら(意外)英語は私も嫌い…お手手怪我しちゃって課題も更新も全然できない… (2020年5月18日 23時) (レス) id: ed6ff61718 (このIDを非表示/違反報告)
ニア(プロフ) - 私はそのぼっちに該当するw英語が嫌い。 (2020年5月17日 12時) (レス) id: 3619f2f740 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しーちゃん | 作成日時：2020年4月29日 23時
