42話 天然水豆腐様リクエストの段 ページ12
皆さぁーん!こーんにーちわー!!!
はい。鉢屋三郎の妹のAでーす。
あの屑兄貴のお陰で私の怒りのゲージが今にもはち切れそうなので、腹いせに素顔をバラしてやろうと考えております。( ・´ー・`)
おっとぉ…?あそこに見える人溜まりは六年生か…
丁度良い、バラしてやろうず!
『先輩方こんにちは!』
「あれ?Aちゃん。こんにちは!」
「おう!どうかしたか?」
声を掛けると真っ先に気が付き、返事を返してくれた伊作先輩と食満先輩。すると、二人の声で気がついたらしく他の先輩も声を返してくれる。
「Aか。今日も悪さしてないだろうなァ?」
片手で口元を軽く隠し、くすくすと笑う立花先輩。
「A!!バレーしないか!?「モソ…小平太…やめとけ…」そうか?!長次がいうならそうだな!」
何時でも元気いっぱいな、七松先輩とその制御役の中在家先輩。
すると、奥から疲れた顔をして歩いてくる潮江先輩。そこまで騒がしくなかった筈だが…。
『あっ!そうそう本来の目的を忘れていた!』
「何かあったのかい?」
『ふふん!皆さん…私の兄の鉢屋三郎の素顔、気になりませんか?』
ニヤリと微笑むと、固唾を呑む音が微かに聞こえてくる。
『私、変装の実績は素晴らしく良いので、しっかり伝えられますよ!』
自信満々に胸を張り、得意気に笑ってみせる。
「…ほぅ……見せてみろ。」
興味津々に、目を輝かせる立花先輩。その背後に居る潮江先輩も同じ様だ。というか、六年生全員が興味津々と私の行動を心待ちにしている。
『じゃ!やって見せますね!』
いざ、変装しようと自身の変装道具に手を掛けようとした時だった。
「待てーーー!!いやいやいや!本当に待って!!それだけはマジ勘弁!!」
辺りを劈くような大声で、慌てて止めに入ったのは私の兄、鉢屋三郎だった。
よく見ると、その後ろから他の五年が走って来るのが見える。
「はぁっ、はぁっ、三郎早いよ…」
「おほー…未だかつて無い程の全力疾走だったなァ…」
「流石に追いつくのに時間が掛かったよ…」
「バラされて仕舞えー!」
「ちょ!?勘ちゃん酷くない!?」
『…ア゙ア゙ン?どの面下げてきやがったんだア゙ア゙アン??』
「ごめんて!本当に!お兄ちゃん謝るから!!」
必死に許しを乞う自分の兄を絶対零度の視線で見下ろし、無言の圧力をかける。
→続く
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紗那(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます!! (2019年12月2日 19時) (レス) id: a5ce07c098 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐メンタル[ 'ω' ](プロフ) - 桃さん» わぁぁ!ありがとうございます!!参考にさせていただきます!!インスピレーションってふとした瞬間にしか来ないんですよねェ)) (2018年8月11日 13時) (レス) id: 25e64bdab7 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - おはようございます インスピレーション湧かない時ってありますよね私も小説作ってるので分かります 私は音楽を聴いたり忍たまとか観たりしてインスピレーションを得ています (2018年8月11日 11時) (レス) id: af8a0276d1 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐メンタル[ 'ω' ](プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!すみません…あまりヒロアカは詳しくなくて……私の知識不足で申し訳ございません…… (2018年8月10日 17時) (レス) id: 25e64bdab7 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐メンタル[ 'ω' ](プロフ) - 天然水豆腐さん» ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ありがとうございます好きです大好きですぅぅう!!もう結婚しよ…))(´・ω・`) (2018年8月10日 17時) (レス) id: 25e64bdab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐メンタル[ 'ω' ] | 作成日時:2018年3月13日 0時