【ヒ/ラ】恋バナしろよ。【実/況/者】

誇大妄想 ページ11

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最近は、目まぐるしく回る日々を少し
鬱陶しく思っている。



ちょっと前まではクラスの隅に二人でいたのに
何故か、いや理由は分かっているが、今は。


ピロン、とスマホに通知がくる。



女子Aヒラくん、突然ゴメンね^ - ^
女子A好き、です、、
ラーヒー俺、付き合ってるよ?
女子AAちゃんでしょ?でも最近キヨくんとも仲良いし浮気してるんじゃない?笑



「…はぁ〜」



クラスも知らない女子からのトーク画面。
見たくなくて、俺は顔を突っ伏した。


(……浮気)


俺は、このメッセージをすぐに返すことが出来なかった。つまり、俺はAちゃんのことを信じてない、ということになる。

疑ってる訳じゃない。

けど、それを覆すかのように現実は実に無情だ。


高身長。スタイル。顔面偏差値。頭のよさ。

全てをとってもキヨは俺の上をいく。
まあ、それはフジも同じだったけど。


けど今回は

同じ部活に加え、名前呼びときた。


Aちゃんは気付いてそれをやっているのだろうか、いやそれにしては明白すぎるか。もしくは、キヨなりの牽制とも言えるけど。

でも少なからず、キヨはAちゃんのことは好感を持っていることは確かだと思う。俺の勘がそういってるから。


最近はすれ違いがちだし、こういうのを世間では
倦怠期っていうのかな。


こういう場合、どうするべきなのか。

何をすれば一番最善で物事が収まるのか。



「はぁ〜…」



今日2回目の溜め息が溢れる。

結局は俺の心持ち次第だろうけど、もしも
Aちゃんの方から別れを告げられたら？


そんな最悪な事態まで考えてしまう。
乙女じゃないんだから。


(………よし！)


俺は伏せていた重い頭をあげ、
スマホの画面を開いた。



ラーヒーごめんね
ラーヒー俺はAちゃんが好きだし、Aちゃんを信じてるよ。







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