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きったねー、と思いつつ、自転車のカゴのに入っている小汚い包みを摘まみ上げる。するとその袋は意外にも軽くて、なんだか拍子抜けであった。
それを開けると中に入っていたには薄っぺらい紙である。
「とりあえずさー、進まん？ここにいてもキリないっしょ」
「そうだね！」
かくして、二人の超絶☆美少女の冒険は、今始まった。
ーーーーー
「有川さん、読んだ？」
「……読んで、しまった……」
「それな、マジ感想それだわそれしか出てこん」
「どうしよううううう」
もう一度それな、と彼女に言って、わたしは紙をみる。そこに書いてあるのは【ラーラ=リュンクベリ】という日本ではそうお目にかかることのない洋名と、どこかへ続く地図。それから見たことのない小銭が二枚。
「有川さん何入ってた？」
「えっとね、名前と、生い立ち？みたいなのが書いてある紙と、帽子とパーカー」
「着なよ。ぶっちゃけめっちゃ目立ってるよそのゴシックロリータ」
「そうだねゴシックロリータ」
「……」
彼女はいそいそとパーカーを着て、帽子をかぶる。
「てかあっつ、どうなってんの」
「そりゃあ、こんどー長袖だもん」
「えっ……」
結構鈍感だね、という言葉に肩をすくめて、わたしは腕まくりをする。そしてすぐにあげた袖を下ろした。
「……理解したわ」
「何が？」
「これさ、多分わたしの体じゃないんだよね」
「……え？」
「いやあ、この体明らかに虐待受けてるもん」
苦笑いしかできないわたしに、有川さんは驚きすぎて声も出ていない。こんなに感情豊かな子だったっけか。いや、あんまり記憶にない。
「有川さんはさ、その服どうなってんの？紙に書いてあること読み上げて」
驚きの宝石箱。そんなふざけた言葉が、冷静になりすぎている頭を横切った。
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Yuyu(プロフ) - ユーリYURIさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年3月2日 11時) (
レス) id: 99bbdf4997 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリYURI - 更新がんばってください！！ (2020年3月1日 21時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めえぷるもみじ＆Yuyu x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年3月1日 11時
