利害が ページ23
山田伝蔵side
山奥のとある古小屋。各自バラバラに印を取りに行かせてから伊助、虎若、兵太夫、三治郎が集合し、あとは庄左ヱ門のみ。
「と、私です」
「利吉…！」
「タソガレ軍の陣を調べてたらお会いして…」
利吉の後ろからは庄左ヱ門が顔を覗かせる。
「とある人の依頼で、教えられない仕事をしてまして。でも、利害が一致しそうだから着いてきました。」
「だそうです！」
それは良いとして、利吉の表情はなんともニコニコしていた。嬉しそうというかなんと言うか。
「いやぁ、父上と一緒に仕事が出来ると思うと嬉しくてつい…」
「！…なにを言っとるかぁ」
「山田先生」
「本当は嬉しいんだねぇ」
小屋から顔を覗かせるは組がそんな事を言っているとは知らずに、利吉と庄左ヱ門も中に入れる。
横一列に座らせ、利吉は私の斜め後ろに腰を落とす。
「では、
は組は顔を合わせると頷き、初めに口を開いたのは伊助、虎若だった。
「この戦はタソガレ軍が絶対有利、という噂が広まっています」
「それでかばいの制札を貰おうと、オーマガ領の村々から、続々とタソガレに金品が運ばれています」
「手潟さんの園田村と同じだな」
そして次は兵太夫、三治郎に続けて庄左ヱ門も報告をする。
「タソガレ軍は、勝利を確信していて…」
「すごくのんびりムードです」
「いろんな物売りが商売しに来ていて、とても戦の最中とは思えませんでした」
「それはオーマガトキ側も同じでしたな。負け戦なのにのんびりしている。」
そう言いながら入ってきたのは日向先生だった。その後ろには不破雷蔵と、不破雷蔵に変装する鉢屋三郎がついている。
「……と、安倍先生……？」
「安倍は合ってるけど、俺は晴とちゃうわ」
口の悪い安倍先生らしい人物。
「山田先生、この方は晴先生の双子の兄、ドッペルさんです」
「久しぶりに会ったから名前忘れた、なんて言わせんぞ」
「晴先生双子だったの！？」
「初耳！！」
兵太夫と庄左ヱ門が興味津々に顔を覗く。安倍先生の双子かぁ。私も初めてだ。
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イチゴじゃむ(プロフ) - 擂さん» わわわ嬉しいです！！ありがとうございます！！(*´-`*) (2019年9月12日 21時) (
レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
擂 - 映画の話嬉しいです！この小説大好きです！ (2019年9月11日 17時) (レス) id: dbb2f34f73 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - あああ。さん» ありがとうございます！笑了解しました！(＾ω＾) (2019年7月14日 9時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
あああ。 - 続編おめでとうございます！！もう保健委員会の喜びの舞踊りました、、、リクエストなのですが、久しぶりに鉢屋三郎との絡みが欲しいです！！一生応援し続けます.........！ (2019年7月14日 0時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - 棒人間さん» 了解しました！番外編の方で作らせていただきます！ありがとうございます(＾ω＾) (2019年7月12日 23時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イチゴじゃむ | 作成日時：2019年7月10日 21時
