最高の兄貴【鬼滅の刃】

佰伍拾捌 ページ6

「外出の許可を出します。

ですが、あまり目立つ行動をしないこと。隊服を着ていなくても、日輪刀を隠し持ってるので警察に見つかれば大変です。

守れますね？」







「「おう！！」」







それでは行ってらっしゃい。

三日月、伊之助が元気に返事。善逸と炭治郎は短く「はい！」と返す。

今のところ善逸だけが任務に復帰しているため、善逸が休みの今日、炭治郎の作戦決行日となった。







「禰豆子、お土産買ってくるからな！いい子で待ってるんだぞ！」







「ムゥ…」







そして時は昼間。鬼の禰豆子はしょぼくれながらしのぶと見送る。

____『夜になったら確かに月や星で綺麗だけど、禰豆子ちゃんの苦労を考えたら昼間にして休んでてもらうのは？』

と、善逸の提案で禰豆子はお留守番。

けれど炭治郎と三日月、善逸だけで行けば必ず伊之助も後からでも参加するだろうから予め誘う。






「あ…三日月さん、伊之助くん。その被り物は外しておきましょう。周りの方々が驚いてしまうので。」







「無くすなよ！！」







「無くしませんよ」







あなたのような子供じゃないんですから。と一言余計にしのぶは伊之助から猪を預かる。

三日月もしのぶに渡し、さぁ街へ。







「見ろ三日月！団子だ！！」







「団子だ！！」







「隣はまんじゅうだぞ！！」







「兄貴！頭に刺すものもあるぞ！！」







「「(かんざしのことかな…」」







キャッキャッはしゃぐ双子を見る二人はもはや子守り気分。微笑ましい。







「団子食うぞ！！いくぞ紋逸！！」







「いやァァア！！首！！首締まってる！！」








「(ぜ、善逸！！作戦が早すぎるんじゃ！！？けど嘘の匂いもしない！！どっちなんだ！！？」







美女(男)が叫ぶ金髪を引きずっている。

早速別の意味で目立っているが、炭治郎はそれが二人っきりにする作戦なのか本当に助けを求めているのか分からなかった。







「あ、兄貴！私も一緒に食うぞ！！」







「あああ三日月！！靴紐が！！」(嘘)







「ええぇ！！？」







「たッ助けて炭治郎ォォオ！！首！！俺鬼じゃないのに首狙われてるゥウ！！！」







「太ったな天逸！重てぇ！！けど俺には軽々といけるんだぜ！！」







何やらあの集団が騒がしい。

しばらく街の噂になったとか。

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