最高の兄貴【鬼滅の刃】

佰伍拾伍 ページ3

「とにかく、炭治郎くんが三日月さんと常に居たいという気持ちが強いと分かりました。

そして炭治郎くんがしっかりと自覚もするように作戦を立てましょう。」







「コイ…俺が三日月に……？」







初恋も無さそうな炭治郎。そんな無自覚にしのぶは協力してあげようと作戦を考える。







「にしても意外。炭治郎は三日月ちゃんのこと、妹みたいに見てるのかと思ってた。」







「まあ、心配なところはたくさんあるぞ。

けど、俺は母性だと思ってたんだが……確かに、もし善逸と三日月が付き合うと素直に祝福出来ない。ごめん。」







「せめて遠回しに言って！！？」







「だから謝ったんじゃないか」







恋だ、母性だと話していると、しのぶがそうだ！と思いついた模様。炭治郎たちは話をやめ、しのぶに目を向ける。







「今の若い子たちは突然の急接近にドキドキするらしいです。"壁ドン"、でしたっけ。

炭治郎くんの男を見せるんです！」







「カベドン…って何ですか？そんな殴っても大丈夫でしょうか？」







「おまっ…女の子が関わると無能だな炭治郎はぁ」







まさか善逸に否定されるとは思わなかった炭治郎はビクッと肩を跳ねさせた。しのぶも初々しい姿にクスリと笑う。







「こう壁に寄せて、顔の横に手を着くの」







コレが壁ドン。

善逸が炭治郎で実践すると、炭治郎は徐々に頬を染めた。







「こ、こんな近くで……誤って接吻したらどうするんだ！！」







「誤るなよ！！俺は三日月ちゃんが炭治郎と付き合うのはまだ認められないけどさ！！

友達としてはやっぱり応援したいの！！！」







「善逸……！」







「だから、俺も協力するから……頑張れよ」







「壁ドンしながらよく会話出来ますね。

それでは経験あるのみ！炭治郎くん行ってきてください！」







「えッ…えぇ！！？」







炭治郎、初の壁ドン。果たして成功なるのか…！！

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