最高の兄貴【鬼滅の刃】

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「………あ…あに」







「…ゴメンナサイ」







「…え」







「悪かったって言ってんだよ！！」







「「(いやこの状況で！！？」」







「ム！？」







背後に戦う炭治郎、善逸、禰豆子も驚き。まさかこのタイミングで謝るなんて誰も思ってなかっただろう。







それならば二人の邪魔をしないよう三人は頑張るのだった。偉い。







「…あ、兄貴は悪くねぇ！私が放ったらかしにしなければ良かっただけだ…だから謝るのは私で！」







「違ぇ！！謝んな！！」







「それから！！







私の兄貴は、兄貴だけだ！！！たかはるの着物も大切だけど、兄貴の変わりなんて無い！！！

だ、から……私は…兄貴の、妹で、いたいｯ」







「！！」







たかはるの着物よりも、何よりも… 伊之助(家族)を想う気持ちを越せるものはない。

この世で一番怖いのは兄と離れ離れになるよりも、お互いの関係が崩れることだ。







「…お前が嫌だって言うまで俺はお前の兄貴だ！！当たり前なこと言ってんじゃねぇぞ！！」







「嫌だなんて言わない！！絶対言わない！！！兄貴が一番最高だ！！！」







「ワハハハハ！！」







本調子に戻った双子。

炭治郎、禰豆子、善逸もホッコリ安心。







「で、任務に集合出来なかったと？ただの喧嘩で？炭治郎くん達が居なかったらどうなっていたことやらまったく。

しばらく天ぷらは禁止ですよ。

それでは三日月さんの罰にはならないので、アナタには自分で着物を治してもらいます。それから…」







後日、しのぶが黒い笑みで双子のお説教。

優しくも厳しい罰に苦い顔をするが、三日月と伊之助は満更でもなさそうだ。







「聞いてるんですか？」







「聞いてる！しのぶの話は長いな！」







「ふふ、そうですか。アオイ、薬湯を持ってきて。」







「！？」







三日月と伊之助は二人で双子。

お互いの苦しさも二人で半分こなのだ。

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