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「それで、相手はどんな鬼でしたか?」
しばらくして、しのぶの診察。
「子供でした……あ、けど頸はちゃんと斬ったので!」
「ふふ、分かってますよ」
炭治郎は子鬼との出来事を詳しく話した。
あの"約束"のことも。
「ふむ…分かりました。あくまでも憶測ですが、おそらく血鬼術で三日月さんを小さくしたんでしょう。しかし本来ならば狙いは炭治郎くん、貴方だったんです。」
「俺が…?じゃあ、三日月は俺のせいで…」
「いえ、炭治郎くんが悪いのではありません。三日月さんも悪くありません。
鬼は炭治郎くんを子供にして一緒に遊びたかったのでしょう。しかし発動中に三日月さんが先に触れてしまったので、このような結果になったんです。」
「そうだったのか…すみません、俺が甘いからこんなことに…」
「体が小さくなっただけで、脳や体内に害はなさそうなので大丈夫ですよ」
記憶も大丈夫そうなので。
確かに、記憶まで戻されていたら蝶屋敷まで連れて来れなかったかもしれない。そう考えると心底安心する。
「もし戻らなかったら、私が育て直すこも出来ますよ」
「えッ!!?」
「冗談です。すぐ薬も作りますからね。」
ふふふ。
上品に笑ったしのぶ。炭治郎は冗談に聞こえなかったことをあえて言わず、三日月と禰豆子を抱えてその場を去った。
炭治郎はいつもの部屋へ入ると、そこには既に善逸と伊之助がくつろいでいた。もはや自分の家のよう。
「…おい、子分が抱えてんの誰だ?三日月にそっくりだな。」
「わァァアア!!ねねね禰豆子ちゃん!!俺にも抱かせて!!」
禰豆子の抱える三日月に、あからさまな興味を見せた二人。慌てて炭治郎が間に入り説明する。
「血鬼術で小さくなった三日月だ。体は小さいが、中身は変わってないぞ。」
「そうだ!私は兄貴の妹分の三日月だ!」
「小さい体で刀を持つんじゃない!!危ないだろう三日月!!」
「子供扱いすんじゃねぇ炭治郎!!」
「今は子供なんだ!!」
自分は大丈夫と示すように刀を持てば炭治郎に没収される始末。三日月は自分よりも大きな兄たちに少し恐縮するのだった。
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イチゴじゃむ(プロフ) - まゆゆさん» そ、そんな…!(*´-`*)テレルヤン…こちらこそ最後まで閲覧してくださりありがとうございます!!こちらもコメントをいただき幸せです!!(´;ω;`) (2021年3月29日 2時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 幸せな気分になれる作品ありがとうございます♪ (2021年3月28日 2時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» 分かります笑笑語彙力のない作品ですが、改めまして閲覧ありがとうございます!!(^ω^) (2020年3月25日 12時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
レレリ(プロフ) - イチゴじゃむさん» まぁ、そうですね!言うて私18以下でもめちゃくちゃ見てました!笑← (2020年3月24日 22時) (レス) id: 16e8e317f9 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» ムフフ(´・∀・`)まあ注意なので読んではいけないなんて書いてないのでねェ!!!!(((ありがとうございます!!!笑笑頑張らせていただきます!!! (2020年3月24日 20時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2020年2月19日 1時