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...



『ふみちゃん。大丈夫...ママはいつも貴方のことを思っているわ。』


『澄み渡る空の中。ママがそう言ってくれているような気がした。』





はい。おしまい。
と閉じられた本に、部屋は感動の渦に包まれる。


「っ...すごいっ!名作でした!..."ふみちゃんとお空のママ"!!.....俺、途中から涙が止まらなかった!」

「....この年になって絵本で泣くとは思わなかった、、。」

「読書サークル初めて一番の感動作だね!!」

「読書サークルとして活動したの三ヶ月ぶりだけどね。」



先程読んだ本について自由に感想を述べる先輩方を、有 岡は死んだ魚のような目で見つめた。


そうなっても無理はない。
なぜなら、今日から住む家がないからだ。

どうしてハイテンションでいられよう。
このままだと学校すら行けなくなってしまう。


「.....あれ、有 岡くんテンション低いね?」


「......まぁ、、。」





「もしかして、水道と電気の供給停止のダブルパンチの中、...ガスまで停止させられてオマケに強制撤去させられちゃった!!...とか?」


「伊野ちゃんは、...エスパーなのかな。」





きっとこんな体験、人生の中ですることなんて無いのだろう。


他人の事だから楽しそうに、金持ち先輩方はギャハギャハと大騒ぎ。





「え、、じゃあもしかして...大ちゃん。今日泊まるお家ないの?」


「.....はい。」




だからこんな大荷物。と先輩達は勝手に納得をする。

有 岡の入る読書サークルには、何故だかよくわからないが、ベットが置かれている。


不本意だが、当分はこの部屋でお世話になるつもりであった。




「え、じゃあさ....」


「俺らの家、、、来る?」


「...........へ?」





俺らの家?
オレラノイエ、、、って何だ?



「どうでしょうか、薮寮長...?」


「部屋も空いてるし文句なーし!!」


トントン拍子で進んでいく目の前の会話に、当の本人がついていけない。



「え、あのっ.....家って何の話ですか?」


「??.....有 岡くん知らなかったっけ?」


「薮の持ち家借りて俺らルームシェアしてんのよ」





持ち家、、、、。

ルームシェア、、、、。




こ、、このっ、、金持ちのボンボンがあああ!!





...

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しゃろむ。(プロフ) - ああああああ更新待ってました!!!!!!!!!ありがとうございます…!!!誰が最初に大ちゃんを食べられるんですかね…(ワクワク) (2020年7月21日 18時) (レス) id: 3203af1df4 (このIDを非表示/違反報告)
やぶありLOVE(プロフ) - 更新お願いします! (2019年9月12日 9時) (レス) id: 08447510d0 (このIDを非表示/違反報告)
ありきち - ちるどさんの作品、とっても気に入っていて、大好きです!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (2018年3月22日 19時) (レス) id: 9edaa1908a (このIDを非表示/違反報告)
ありな - すごく面白いです! 続きが気になります!!頑張って下さいp(^-^)q (2018年3月17日 15時) (レス) id: f4278038ff (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです!頑張ってください! (2018年2月27日 18時) (レス) id: 1ac15466af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴちる x他1人 | 作者ホームページ:___  
作成日時:2018年2月19日 12時

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