フェイクな恋【完】

優しい場所〜貴方side〜 ページ17

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隆弘とキスしたあの日、
荷造りしてるときにスマホが着信を告げた。









貴-はい、Aですが
？-あ、俺、秀太。
貴-末吉くん。さっきはありがとう
末-Aちゃん……、俺さAちゃんのこと、その……守りたいんだ。
貴-沢山、守ってもらったよ？
末-そうじゃなくて……、俺……Aちゃんが好き。初めて会ったときから…ずっと









末吉くん。









末-俺の、彼女に……なってほしい。









優しくて、いつでも心を穏やかにしてくれた末吉くん。







飛び込んでしまえば、楽になる？








でも…
貴-ごめんなさい。私……隆弘が…すき。









末吉-知ってる。けど、俺もAちゃんが好き。西島から、離れるつもりなんだろ？…俺にそばにいさせて？俺はフェイクなんか使わない。Aちゃんがいいんだ。









父さん……私、
ズルく生きてもいいですか？
軽蔑する？









私は、弱かったんだよね。



貴-一番の友だち……からでもいいかな？









末-うん。すっげー嬉しい。









今ね、笑ってくれてる末吉くんが見えた気がしたよ。









末-もう、末吉くんやめてくれない？……秀太、って呼んで？
貴-しゅ……た。
末-ふは！うん！友達っぽい！
貴-なに？！今の笑い〜！勇気だして言ったのにー！
末-Aって素直だな。

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だから、この人は〜！
時々、どストレートでこっちが恥ずかしくなる。









ここから始まった、友達以上恋人未満。

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