恋人のフリ ページ14
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宇「ニッシー……受け取ってあげな？」
西「なんで？！、これはAちゃんが正当に受け取れるお金だろ？！」
日「西島、Aちゃんの気持ち 貴「隆弘！」」
皆、私の気持ち……気づいてるんだよね？
だっちゃんが、隆弘に言う前に阻止したくて、叫んだ
貴「とにかく、この騒動が落ち着くまでは責任もってやるから。帰ろう？……」
末「Aちゃん…………」
呟く秀太を、千晃はただじっと、見つめてた。
そして私も隆弘も、軽く変装したフリをして控え室を離れた。
隆弘の車の中、
西「Aちゃんはなんで、スタッフの仕事してたの？」
貴「え？」
西「いや……俺、ずっとメンバーよりAちゃんと居たはずなのに、なんも知らなかったなって……」
貴「そっか……、私ね、本当はカメラに映る方に行きたかったの。」
西「え？！」
貴「私なんかじゃ無理だろうけど」
言ってて恥ずかしくなった。
貴「生まれてすぐ、私と父さん置いて出ていった母親をね、すっごく、恨んだこともあったよ。けど……父さんは、母を忘れられなかったみたい。最期まで再婚もせずに待ってた。父さんが病気になったときどうしても見つけたくてね。“A”ってのは、出ていく前に母がつけたんだって。だから、本名でテレビに出てたら、もしかしたら見つけてくれるんじゃないかって……馬鹿でしょ？」
結局、見つけてあげることも出来なかった……。ごめんね、父さん。
っ……
隆弘の手が、私の手に重なって
ぎゅっと握りしめた。
西「その……、もうすぐ、マンション着くから、恋人のフリ……な。」
フリ……。
貴「……うん。」
マンションの駐車場に入るときや、ガラス張りのエレベーターに乗り込むとき、何人もカメラを構えた人を見た。
初めて、繋いだ手も……フリ。
エレベーターの中、わざと記者達が見える場所に二人で立って向き合った。
私は、笑顔を隆弘に向ける。
ちゅっと甘いリップ音と
あの打ち上げ以来のキス。
……なんで。
目を一瞬見開いて……、いや、フリだと
冷静に目を閉じた。
神様が、私に情けをかけてくれたの？
哀れんで？……なら、逆効果だよ。
だって、フリのキスは悲しすぎる。
隆弘にとっては演技のワンシーンに
すぎないんだから……。
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ゆな(プロフ) - こんばんわ。一気に読ませていただきました。続きが気になって仕方がありません。にっしーと幸せになって欲しいです。続き楽しみに待ってます。 (2017年12月16日 19時) (
レス) id: b00ced6101 (このIDを非表示/違反報告)
えりん(プロフ) - にっしーがいいです！！ (2017年12月16日 0時) (レス) id: e0fea040d6 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - にっしーがいいです！ (2017年12月16日 0時) (レス) id: 6cae86dad8 (このIDを非表示/違反報告)
紀浚(プロフ) - しゅうたーー！！ (2017年12月16日 0時) (レス) id: ed6cd04c94 (このIDを非表示/違反報告)
ちほ(プロフ) - にっしーがいいです！！ (2017年12月4日 16時) (レス) id: 6faf8cc718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：岩高 | 作成日時：2017年8月16日 1時
